風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

2005-01-01から1年間の記事一覧

今年のクリスマス

通り過ぎてしまったクリスマス。 今年、僕が買ったプレゼントはこれでした ^^ 今、人気の家庭用プラネタリウムです。 ホームスター:http://www.segatoys.co.jp/homestar/最初は某ブランドの財布を、と言っていた君の気が急に変わって「これ!」 と言い出し…

家族が人質

構造計算偽造事件の新聞報道を読んでいて、どうも釈然としないのだ。 この事実・この事件だけがどうこうというのではなく、個人と社会正義のありよう について考えてしまう。こういうことがあると 「職業倫理の欠如がなっとらん」 「苦しくても正義感を持っ…

靴の話

紳士靴と言えばイギリス、というイメージが僕にはあって、以前ロンドンに 出張した時に靴を買ったことがあった。英国の紳士靴と言えば「Church's」 なわけですが、残念ながらそこまでの予算がなかった僕は ^^; ハロッズの 紳士靴売場でいろいろ試したあげく…

MERRY CHRISTMAS!

もうすぐクリスマスですね。 こちらが読者の皆様へのクリスマスカード(Eカード)です。 http://www.jacquielawson.com/viewcard.asp?code=2700206623 最初に出てくる封筒の右上のリースをクリックして、その後は指示(英語)にある 場所をクリックしていっ…

プラナリア

あづみさん、葵さんのサイトでしばしば取り上げられている 山本文緒女史の小説「プラナリア」を読んだ。 考えてみると僕はあまり女流作家の作品を読んでいない。 最後に読んだのは吉本ばななだったか塩野七生だったか、、、なにせ久しぶりだ と思う。さて、…

マネークリップ 〜 僕の宝物(3)

ある方に頂いた銀のマネークリップです。 裏側に僕の実名のイニシャルが入っています。 マネークリップを初めてみたのはアメリカ出張の時だったと思う。 日曜日、取引先の人にショッピングセンター(カナダとの国境に近い小さなその街 には暇つぶしする場所…

「カクシゴト考・再び」に寄せて

あづみさんのブログ「なんとなく 楽しい日々を」で「カクシゴト考・再び(2)」 としてアップされたエントリにコメントさせて頂いたところ、あづみさんから 問いかけを頂きました。 まず、僕がカクシゴト(隠し事)について、【引用始まり】 --- > 問題が起き…

理系、文系

僕は大学時代、理系だった。 それが就職してからこのかた取引先は理系が多いけど、基本的には文系の社会で 生きている。 だいたい僕は就職するまで「文系の優秀な人」というのに縁がなかった。 だから、会社に入ってそういう人に出会って、心底凄いなぁ〜と…

M理論

「創世記機械」というSF小説があった。 この物語の中で、ある理論物理学者が統一場の理論を生み出すのだが、その 理論ではこの世界は六次元時空で記述される波動関数が四次元(三次元空間 +時間)に投影されたものとして記述されるのだった。このアイデア…

ボトルネック

先日、ある大学の先生と飲んでいた時「ボトルネック」について盛り上がった。 面白かったのでここに書いておく。「ボトルネック」とは、瓶の首の細くなった部分。 その狭まっている様子から、一連の流れがある時に最もその流れの障害になる部分を言う。 例え…

カラマーゾフの兄弟

読書のペースががたっと落ちた。 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の再読にかかってしまったからだ。 「ブッデンブローク」なら1000ページを一週間で読むことが可能だけれど 「カラマーゾフ」は再読というのに3日で100ページがやっと。 読んでは考…

コーヒーのタンブラー

最近、気になっているものにコーヒーのタンブラーがある。 スターバックスやタリーズコーヒーなどにあるコーヒーをテイクアウトするとき の容器だ。 笑われると思うけれど、僕は最初、あのタンブラーは一杯分ではなく何杯分も入れ られる「ポット」のような…

遺伝子を運ぶもの

先日の叔父のお見舞いから「親族」とか「一族」ということが頭から離れない。 叔父の言葉からは幼い頃から気にかけていた甥に対する個人的な深い愛情を感じ たし、叔父の分までしっかり頑張らねばと強く思った。 一方でそれとは別に、人間の本能には「自分の…

歴史の継ぎ手

日曜日、母と妹と一緒に祖父母の墓参りと叔父のお見舞いに行った。 お墓も叔父の入院している病院も、僕の家から鉄道で2時間弱かかる。お墓に参るのも久しぶりだ。 母と妹が丁寧に草を取り掃除をして花を供える。 お墓は里山の中にあり、見下ろす盆地にはう…

八月のクリスマス 〜 ”二階”の恋の物語

三月に亡くなった友人が「良い映画だった。ぜひ見て下さい」と言っていた 韓国映画。 先日DVDを購入して、とうとう見ることができた。 そして、彼がこの映画が気に入った理由もよくわかった。【引用始まり】 --- 小さな写真店の店主ジョンウォン(ハン・…

「ブッデンブローク家の人びと」を読んで

先日「読みたい」と書いたトーマス・マンの「ブッデンブローク家の人びと」を 読み終えた。いや、面白いのなんの、分厚い文庫3冊(1000ページ以上)を一気に 読み通してしまった。上巻に描かれている初代ブッデンブロークと二代目ブッデンブロークは実務的…

ケータイが嫌いだ!

携帯電話が嫌いだ。 嫌で嫌で仕方ない、といってもいい。 どうして? 答えは簡単だ。 僕にとって「いいこと」を運んでこないから。携帯電話は時と場所を選ばない。 以前は移動の電車の中はのんびりできる一息つける場所だった。 あるいは外出中の喫茶店だっ…

ブラームスは秋の匂い

いよいよ秋ですね。 風も急に冷たくなってきました。ブラームスには秋のイメージがある。 特にピアノ小品のいくつかはそうだ。 ロマンツェ(Op.118-5)をゆっくりゆっくり探り弾きしてみる。 和音一つ一つが人生の黄昏を歌ってるかのようだ。 想い出を噛みし…

スタンダールの「恋愛論」

久しぶりに「これは!」と思うような本に出会うことができてとても嬉しい。 池澤夏樹の『世界文学を読みほどく〜スタンダールからピンチョンまで』という 本。 もっとも、本といっても池澤氏が京大文学部の集中講義で話した内容をまとめた ものだ。 こんな面…

自転車 〜 僕の宝物(2)

宝物、といってもごく最近手に入れたものです ^^ 自転車、それもいちおうクロスバイクという種類になるのだと思います。 写真を撮るようになって気軽にあちこち出かけたい、という気持ちが膨らんで きました。それと同時に、せっかくアスレチッククラブで体…

ブッデンブローク家の人びと

トーマス・マンの本で読んだことがあるのは「魔の山」だけなのです。 しかしながらこれも読むには読んだが実のところ特別な印象が残っていない。 何かを感じたことは覚えているけれど、それが今ではもう思い出せないのだ。 僕に言わせればそういう本は読んだ…

花の名前

Photo Albumのほうで日々のデジカメ写真をアップしている。 そこには花や蝶の写真も時々アップしているのだけれど、僕はこれまでそういうものに さほどの興味を持ってこなかったので、名前がわからないことが多々ある。 そういう時は、まずはインターネット…

尊敬する人

僕の会社の同じ部署に密かに尊敬している人がいる。 Nさん、だ。 自分もこんな風でありたいなぁと思うあこがれの大先輩。Nさんはもう定年退職されて、今は「嘱託」という扱いだ。 以前はラインの管理職をされていたのだが、今はかつての部下の若い社員の依…

STOP THE KOIZUMI

これまで政治的な話題はあまり取り上げてこなかったけれど、さすがに昨今の状況 に僕もいらだちも感じ、かつ、暗澹たる気分になっている。 今回の選挙結果に対峙して、歴史は繰り返す、という思いを禁じ得なかった。 人々の社会心理というのは同じ局面で同じ…

『無責任な議論の一般化』について

寝太郎さんのブログ「うたたねの記」のエントリ「まなざしと美醜〜「醜い」女子高生に思う〜 」と「例の「女子高生」問題について再び 」を読んでいろいろと考えた。 このエントリでは寝太郎さんが整理・提起された問題の一つについて僕の考え を述べたい。…

邪推の総合商社

同僚に僕が(心の中で ^^;)「邪推の総合商社」とあだ名をつけている人がいる。 この人は僕に限らず人の言うことをまずもって疑ってかかる。 「本当かなぁ?実は○○じゃないのー?」 「そうかなぁ〜。裏があるんじゃないのー?」 が彼の口癖だ。彼との会話は…

リセット

生きることは、過去の残骸を身にまとい、痕跡を引きずってゆくことに他ならない。 そしてそれは時としてとても重かったり醜かったりする。 僕はマイぷれすでブログを書き始めてから4度タイトルを変え、最後は完全に過去の 記事内容を消去した。 そこには僕…

幸福とは?

今日は僕も奥さんも仕事が休みで、朝はのんびりゆっくりの日。 それで、朝食後、二人でいろいろなことを喋っていた。 普通の夫婦はこういう時、どういう会話をするのだろう? 僕たちはまず奥さんの妹が最近買った新居のことから始まって、次に友人が いよい…

迷惑メール撃退法

僕がプライベートで普段使っているメールアドレスは二つあって、一つはニフ ティ、もう一つはso-netなんだけれど、ニフティのほうへの迷惑メールがやた ら数が増えてきた。毎日10通以上届いて鬱陶しいことこの上ない。 来るたびに削除していたのだけれど題名…

こうのとり、たちずさんで

数年前、ドイツとベルギーとオランダの三国の国境が交わる点を訪れたこと がある。そこは山の上の公園で、三カ国の旗が立っていた。 女性が犬を連れて散歩しているどこにでもあるヨーロッパの公園の風景。 僕は、その旗の周りをゆっくりと回ってみたた。 こ…