風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

思うこと

2020年を迎えて

4ヶ月以上このブログを放置して気がつけば2020年になっていた。 大晦日に軽いぎっくり腰をやってしまって、ほとんどリハビリの年末年始休みだったと思う。明日から仕事が始まるがいきなり東京出張も入っているし、なんだかんだで暇とは縁遠い秋から冬で、暇…

楽観を持つことが難しい

欧州から帰ってきてもう2週間が経った。日本は例年通り梅雨が明けて恐ろしいほどの暑さがやってきている。36~38℃といった暑熱地獄は子供のころはなかったように思う。どんな状況でもそれに慣れてしまうと普通になる、ということか。 世界ではアメリカと中…

らっきょうの皮を剥く猿

結局のところ、上機嫌に日々を送ること以外に人生に大切なことはないのではないか?と 最近考えるようになった。人間は哲学と思想を突き詰めることで神の存在を否定し宗教を 破壊し、科学を突き詰めることで死後の世界も臨死体験も脳内の幻想と断じ、最近で…

いつか星屑になる

ここに書くのは2ヶ月ぶりである。 前の記事で書いた「身体表現性障害」の手足の汗や顔のほてりといった症状は 一応落ち着いており、薬も朝一回飲むだけでなんとかなっている。 しかしながら、6月中旬の欧州出張で体調はまたガタガタになって、風邪が ぶり…

鳥を見ながら思うこと

ここを最後に更新したのが3月。 気がつけば7月に入っている。 この3ヶ月半は体調不良との戦いだった、という気がする。 完全に復調したとは言い切れないけれど、少なくともこうやってブログ 更新をする程度の元気は出てきた。3月18日のブログに書いた…

自分の中の権勢欲

ちょっとおもしろい気づきがあったのでメモしておきたい。 僕は通常東京のオフィスにいるのだが、大阪のオフィスに出張することもある ので、大阪にもデスクがある。僕のデスクのある階に人の出入りがあり、執行 役員が一人上がってくることになった。このま…

グローバル自由主義の終焉

エマニュエル・トッドの「グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の 運命」を読んだ。僕にとってもっとも大きな気づきは、フランスの人権宣言に端を発しアメリカ が主導してきた自由民主主義の精神(自由、平等、同胞愛)に基づくグロー バル自由主義…

もっと柔らかく、よりしなやかに

子会社の役員としてその会社のマネジメントに関わるようになってから、 マネジメントのスタイルについて改めて考え直している。僕の部下たち への接し方、マネジメントのスタイルはここ数年で劇的に変わってきた と思うのだが、改めて今の子会社社長たちのマ…

小さく、真面目に、まっすぐに、誠実に、心を汚さずに、生きる。

今日は銀行主催のセミナーに終日参加。 会社から地下鉄ですぐだから直射日光に晒されることがなく、助かった。 企業買収とファイナンスについての講義と演習だったのだが、目が覚める ようなわかりやすい講義で、ややこしいファイナンスの考え方(DCF法やら …

「動乱」を見て

アマゾンのプライム会員なので無料でいろいろ映画がダウンロードできる。 今回、飛行機の中で見るためにダウンロードしていた1980年制作の映画「動乱」 を機中で見た。この映画を見るのは二度目だけれど感じるところがあったので 感想を記したい。この映画は…

「意識はいつ生まれるのか」

ジュリオ・トノーニ「意識はいつ生まれるのか」読了。 この本は僕にとって本当に衝撃的、かつ、決定的な一冊だった。人間の意識が いかにして生まれるか、を「統合情報理論」という仮説を元に実験を積み上げて 立証した過程を丁寧に読みやすく説明した本なの…

腫瘍マーカーの上昇

2月初旬の成人病検査のオプションで申し込んだ腫瘍マーカーの数値が基準値を 超えており、再検査の指示が。月曜日、午前半休を取り東京社宅近所の総合病院 へ行って診察(というか相談)をしたところ、腫瘍マーカーの数値上昇でガンで ある可能性はせいぜい…

改めて態度価値

結局、僕が人生で残せるものは周囲の人々、社会の前で示す態度だけであろうと 思う。困難や苦しみに直面した時、不安に駆り立てられた時、周囲に対してどの ような態度を取り、どう一日一日を生きるのか。 本当に人生で残せるのはそれだけなのだと、改めて病…

投資について思うこと

父の入院・危篤状態をきっかけに、母から家の財産を今後は僕に任せたい と頼まれ、全く知らなかった父母の財産の内容を見せられて仰天したのが 去年秋。自分の親が財産をこんな「リスク資産」にしているとは夢にも 思っていなかったので本当に驚いた(銀行に…

善い息子になるしかない

父が病気になり、かつ法律問題が持ち上がって母と話すことが多くなった。 これまでは1年に3回程度顔を合わせ、1ヶ月に1度程度電話で話すだけだった のに、父の治療方針について、介護の方針について、法律問題について等々、殆ど 毎日、母と電話で話して…

凸凹で生きてゆく(改めて気づいたこと)

父関連で新たな問題が浮上し、その対策にこの土日は追われていた。 今年は本当に厄年と言ってよく、実父の危篤、義父の危篤、実父のこの問題、 と次から次へと難題が持ち上がり、その全てが解決の緒も全く見えない。 僕も、仕事以外の時間の大半を現在これら…

改めて意志のオプティミズムを

物理学者の故・戸塚洋二氏の著書「がんと闘った科学者の記録」を読んで いろいろ考えさせられるところは多かった(特に来るべき死にどう向き合い 精神を保ってゆくか、であったり、がん患者が何を知りたいと思っているか といったこと、それから、それにも関…

永遠の豊穣

日記帳に書いている通り、実父の危機的状況の下、いろいろなことを考えている。 昨夜は母と長い間電話で話をして、仮にまた誤嚥性肺炎を起こしてももう気管挿管 はしないで静かに看取ることを確認し合った。 今のこの時間は本人と家族に対して神様がくれたわ…

OB会で思ったこと

先日、大学時代のサークルのOB会に行ってきた。 懐かしい顔、顔、顔。 しかしながら、率直に言って前回のOB会に比べて楽しめなかった。 何故だろう?と思ってあれこれ考えて思い当たった。 今は微妙な時期であり、その点で僕と他のひとたちに違いがあったか…

このサイトの意味

本家と言いつつこのサイトを6月、7月と放置していたが3ヶ月ぶりに記事を アップしたい。最近、ずっと自分の人生と死について考えていた。 そのあたりについて一度まとめてみたい。1ヶ月前、父が入院し手術をした。 肺炎を起こしたりして予後が危ぶまれた…

思想の有用性について

ここ10年程の自分を顧みると数年おきに転職してきたようなもんだな、と思う。 それも同じ業務でもって別の会社に転職したのではなくて、まったく違う職種 の仕事に転職し続けてきた、という感覚だ。スポーツに例えると、営業管理職だった時代はチームのキ…

結婚披露宴で思ったこと

昨日は部下の結婚披露宴に出席。 社内結婚なので会社の人間が多数参列し、僕は乾杯の音頭を取った。 もっとも部下といっても新郎新婦ともこれまでほとんど口をきいたことの ない部下で、遠い別世界の出来事感がある。 披露宴に出るたびに、部下一人ひとりに…

潜在意識の力を借りて

自分を作り直そう、一からやり直そうと決意してから、メンタル・トレーニングの 本を読んでいる。今までも興味がなかったわけではないけれど、実際に本を手に 取ることはなかった。しかし、本質的な出直しには自分を深いレベルから変える しかないと思い、メ…

生活をシンプルに(複雑さを受け止めることを部分的に断念することについて)

愛読しているブログが2つあって、ひとつはベンチャー企業の研究者のブログ。 ひたすら食べたものと変化の少ない日々(天候、飼い猫、および読んだ本)に ついて、短く書いているものだが、この人がいかにシンプルですっきりした生活 を求めてそれを実行して…

ヨーロッパ出張の楽しみ

9月早々、ヨーロッパ出張がある。 期間は2週間以上で、ドイツ、オーストリア、デンマーク、イギリス、 アイルランドを巡る長い旅だ。僕のこれまでの出張は余裕がない仕事 中心のものが多かったけれど、今回は我儘を言って意識的に自分の楽しみ を盛り込ん…

落ち込んで気づいたこと。

このお盆休みは自宅に帰ってきたのだが、体調も悪く気持ちも随分 落ちて(落ち込んで)いた。これだけ落ち込んだのは久しぶりだ。 なので、この休みはテレビをぼぉっと見ることと、本をほんの少し読む 以外、何もできなかった。 こうやって自宅で文章を書い…

まるで軍人のように

会社の歓送迎会。 転勤してきた人、新入社員、去っていく人たちのための会。 乾杯の音頭を取りながら、なんとも言いがたい思いが胸をよぎる。思えば長い長い間、この世界で働いてきたなぁという思い。 自分が、本当にビジネスに向いている、商売が好き、金儲…

何もかも一新する

何もかもを一新しようと試みている。 PCの壁紙、スクリーンセーバー、ミネラルウォーターの銘柄、iPhoneの壁紙 から机に飾る絵、椅子の高さからコロンをつけるかどうかなどの生活の細々と した習慣などなど。昔は、ひとは人生に仕組みとして組み込まれたイニ…

ピアノコンクールを見て

自宅近くのホールでアマチュアのためのピアノコンクールの予選が行われると 聞いて、出かけていった。 その感想。出演者は皆、コンクールを目指して練習しているだけあって、指のメカニック、 テクニックは見事なもので、中には音大卒業生か?と思えるほどの…

命を拾った

朝一番の仕事を済ませ、検査結果を聞きに大学病院へ。 「良性でした。良かったですね」 医師の声で我を忘れ胸をなで下ろした。 信じられないような開放感。 一緒に行った家内はずっと一週間も神経性の胃炎に悩んでいた。 すっかり迷惑を掛けてしまった。ここ…