風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

サティの音楽

「音楽の種子(近藤 譲著、朝日出版社」という本を読んでいてエリック・ サティの音楽について触れている一節にぶつかった。 面白かったので紹介したい。 近藤はサティの音楽が主として当時既に広く一般の家庭に置かれていた 楽器であるピアノの為に書かれて…

毀誉褒貶

「きよ・ほうへん」である。 人のことをけなすことと誉めること。これが極端にふらつく人がいる。 つまり、ある人に対して「もう素晴らしい人!文句のつけようのない 尊敬すべき人」と言っていたのが何かのきっかけでで「あんなひどい人 だと思わなかった。…

<美>について - 知のモラル(1)

東大教養学部の文系学生一年生のためのサブテキストとして書かれた本 に「知の技法」「知の論理」「知のモラル」という三部作がある。 立ち読みして「知の技法」は自分には不要な本、と判断し「論理」と 「モラル」だけかなり前に購入した。読んでみると、僕…

悔恨

日曜日、かっての部下のお宅へ。 彼の奥さんは、年末に事故で亡くなった。 ゴミを出そうとマンションの階段をおりている途中で転倒し、打ち所が悪くて そのまま帰らぬ人になってしまった。彼は、こう言った。 あの日に限って、エレベーターを使わず、階段を…

Mentorを探して

仕事柄、僕には何人か外国人の知人がいるのだけれど、ジェフはその一人。 アメリカ人でベンチャー企業の社長をしている。 以前、彼が別の会社の社長をしていたときに、取引の関係で知り合った のがきっかけだ。その時、僕は会社の利益を代表して、ある時は英…

「ソラリスの陽のもとに」

映画「ソラリス」。 原作はS.レムの「ソラリスの陽のもとに」というSF小説で、以前、ソ連の タルコフスキーという監督が映画化していたもののリメイクしたもの。 僕はこの原作がすごく好きで、それでこの映画に興味を持った。映画の内容は残念ながら失望…

極限状況としての恋愛

何もプレッシャーのないところで誠実に振舞うことは、簡単だ。 難しいのは、ぎりぎりの極限状況で、そう振舞えるか、ということ。 それは、自動車の『チキンレース』(度胸試しのためのゲームで、例えば 崖に向かって車を全速力で走らせ、どれほどぎりぎりま…

トレンチコート

ずっと着ているお気に入りのアクアスキュータムのコートが、かなり くたびれてきた。奥さんが気にしていて、新しいのを買えば?としきり に言う。そうだね、もうそろそろ買い換えようか、でも昔ほどポンド安 じゃないしね、などといいつつ、この冬のうちに買…

揺さぶる

最近、Trackbackをしたり、このサイトもだんだんブログらしくなって きました ^^ 今日の記事はnanaさんの記事「揺さぶられる」 のTrackbackです。nanaさんがおっしゃるように、僕がコメントで使った「揺さぶる」という 言葉は、まさに木があってそれを「揺さ…

不倫に陥らないためには

この記事は再び、斉藤さんの記事「まとまらない考え」へのトラック バックです。さっそくまた、引用させて貰います。 しかし、ぼくの場合は実際、そう簡単には割り切れず、 やはり「不倫は恋愛ではなく家庭問題」という風に、 恋愛部分を覆ってしまう事は難…

不倫は「家族関係問題」である。

確かに不倫(浮気)というのは「恋愛問題」であるわけだが、それだけ で語れるものだろうか? 僕は疑問を持っている。 不倫は「家族関係問題」であり、むしろそちらがメインなのだ、という のがこの記事の主旨です。僕の持論なのですが、恋というのは一種の…

「犬を連れた奥さん」

ロシアのチェーホフという小説家をご存じですか? 日常の一こまを、簡潔に静かに描写する作家です。 チェーホフに「犬を連れた奥さん」という小説がある。 不倫の恋を描いた短編小説だ。 短くて、読みやすくて、それでいて納得できる言葉に満ちている。 モー…

捨てる本

大掃除で、捨てる本を拾い出す作業。 これを毎年、年末にやる。 この前の年末は80冊ほどだった。本というのはやっかいなもので、場所を取る。 買って、読んで、全部置いておくなんて物理的に不可能だ。 僕の家の一部屋は書斎部屋のようになっていて、LANで…

新年の抱負

読者の皆様、あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いします。インタビューでイチローがこんなことを言っていた。 「僕は野球が今より上手くなりたい。ただそれだけなんです。 それは数字に現れるものじゃないけれども、自分ではわかる…