風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「白痴」を読んで

ドストエフスキー「白痴」を読了した。 いつもながらドストエフスキーの小説を読むと、呆然とした気持ちと満腹感と複雑な 感想で頭がいっぱいになる。 いつもそうだけれど、ドストエフスキーの小説は感想を書くのが非常に難しい。 筋立ては単純。 あまりに善…

「オルセー美術館展」に驚愕(2)

セザンヌに心底感動した僕の胸は、相変わらず鼓動が早いままである。 続く部屋にはロートレック、ゴッホ、ゴーギャンと豪華絢爛な名画がこれでもか、 とばかり並べられている(ゴッホが7点、ゴーギャンが9点)。 なんという至福! ゴッホの有名な「自画像…

「オルセー美術館展」に驚愕(1)

東京出張のついでに国立新美術館の「オルセー美術館展2010」に行ってきた。 これが噂に違わぬ実に素晴らしい展覧会であった。 オルセー美術館の改装工事に伴って、門外不出の名画をアメリカ、オーストラリア 日本を巡回するという企画で、やってきた名画の多…

村上春樹が語ったこと

昨日、日記帳のほうで取り上げた「考える人」に掲載された村上春樹のロングインタ ビューを読了したので、特に心に残った部分を備忘録として抜き書きしておく。 【引用始まり】 --- 『ノルウェイの森』はもともと250枚ぐらいの、さらりとした小説にする …