風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

心の世界線

「世界線」という言葉がある。 物理学、特に特殊相対論や宇宙論など、時空を扱う分野で使われるのだが、 グラフの横軸に位置(三次元座標を一次元で表す)を、縦軸に時間の流れ をとって、事物の4次元空間での座標を表すグラフだ。 つまりこのグラフでは、…

壊れたPC

ちょっと前の記事「豆まき現象」で書いたように、会社で使っていたPCが 壊れてしまい、代替機もまた壊れるという災難に見舞われたのだが、その 後日談。最初に壊れたPCは結局、ハードディスクが物理的に破損しているということ で、メーカーで修理を断られ、…

コフート - 共感と依存の心理学

アメリカの精神分析の大御所、ハインツ・コフートの心理学の本を読んで、 大変おもしろかったので紹介したい。 ただ、僕が読んだ本を推薦することはちょっとできない。 なぜなら、この本、非常に読みにくく、理解するのに骨が折れたからだ。 それも、厳密で…

コロンの銘柄

バスを降りて、少し歩いて、あっ!と思った。 アタッシュケースが、ない。 網棚に忘れたのだ。 顔から血が音を立てて引くのがわかった。だいたいスケジュールが過酷だった。 まず、スイスとドイツで1週間仕事。 それも昼は取引先との交渉で、夜は別件でアメ…

構造改革

今、仕事が面白くてしかたない。 何が面白いか、というと既存の組織を壊して再組織化する、ということをやって いるからだ。僕のいる事業部は古い歴史があって、ある意味、すっかり根腐れしているような 部署だ。平均年齢も高くそれぞれの社員が個人商店化し…

坂の上の雲

司馬遼太郎の「坂の上の雲」。 今までも何回も読んでいるが、何度読んでも面白い小説だ。知らない方の 為に簡単に説明すると、この小説は主として日露戦争の話でその頃の日本 の置かれた歴史的な背景を横糸に、陸軍の秋山好古、海軍の秋山真之と いう二人の…

旅のお菓子

けさ、バスが松林を通るときに見えた藍色の空。 「この空の色、見たことがある」 記憶をさぐると「大きな錦蛇」が出てきた。あの大きな蛇を見る前に、 見上げた空と同じ色。思いだした。 去年行ったオーストラリアのゴールドコースト山中で見上げた空の色だ…

悔恨の共同体

「それでも人生にイエスと言う」で取り上げた友人は今、ホスピスにいる。 僕は定期的にお見舞いに行っているのだが、見るたびに痩せてゆく彼の 姿を見るのは正直辛い。それでも僕はお見舞いに行かずにはおれない。彼は「自分は幸せだ、こんなにたくさんのい…

豆まき現象

節分、というと「豆まき」なのでしょうが僕はまるで無視して過ごし てしまった。ところで「豆まき現象」という言葉、ご存じでしょうか?会社からあてがわれているレンタルのノートPCが故障した。いきなり 真っ暗になって何をやっても立ち上がらない。 実は…

自由主義が見落としたもの

「他人に迷惑をかけなければ、個人には行動の自由がある(何をしてもいい)」 「価値観はひとそれぞれ多様なものだ。お互いにそれを黙って尊重するだけだ」 これらは現在社会においては「ごく当たり前」と受け止める人が多いのでは ないだろうか? それぐら…