風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

2016-01-01から1年間の記事一覧

グローバル自由主義の終焉

エマニュエル・トッドの「グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の 運命」を読んだ。僕にとってもっとも大きな気づきは、フランスの人権宣言に端を発しアメリカ が主導してきた自由民主主義の精神(自由、平等、同胞愛)に基づくグロー バル自由主義…

もっと柔らかく、よりしなやかに

子会社の役員としてその会社のマネジメントに関わるようになってから、 マネジメントのスタイルについて改めて考え直している。僕の部下たち への接し方、マネジメントのスタイルはここ数年で劇的に変わってきた と思うのだが、改めて今の子会社社長たちのマ…

小さく、真面目に、まっすぐに、誠実に、心を汚さずに、生きる。

今日は銀行主催のセミナーに終日参加。 会社から地下鉄ですぐだから直射日光に晒されることがなく、助かった。 企業買収とファイナンスについての講義と演習だったのだが、目が覚める ようなわかりやすい講義で、ややこしいファイナンスの考え方(DCF法やら …

「動乱」を見て

アマゾンのプライム会員なので無料でいろいろ映画がダウンロードできる。 今回、飛行機の中で見るためにダウンロードしていた1980年制作の映画「動乱」 を機中で見た。この映画を見るのは二度目だけれど感じるところがあったので 感想を記したい。この映画は…

「暁の寺」三島由紀夫より抜粋

7月初旬に出張でタイに行き4日間を過ごす。 仕事のミーティング、行事がすし詰めだけれども、せめて三島由紀夫が 「暁の寺」で描いたワット・アルンだけでも見てみたい。 以下、「暁の寺」から抜粋: 本多はきのうの朝早く、舟を雇って対岸へゆき、暁の寺…

K20ノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館

欧州出張の最終日、出発便までの時間を利用してデュッセルドルフのK20美術館 に行って来た。K20は正式名称をノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館 と言うそうで、現代美術を収蔵する美術館なのだが、実はここには相当に充実 したモダンアートのコレク…

「意識はいつ生まれるのか」

ジュリオ・トノーニ「意識はいつ生まれるのか」読了。 この本は僕にとって本当に衝撃的、かつ、決定的な一冊だった。人間の意識が いかにして生まれるか、を「統合情報理論」という仮説を元に実験を積み上げて 立証した過程を丁寧に読みやすく説明した本なの…

水差しを持つ女

六本木の森アーツセンターギャラリーの「フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」という展覧会を見に行ってきた。 もちろん僕のお目当てはフェルメールの「水差しを持つ女」である。 この絵はニューヨークのメトロポリタン美術館に所…

腫瘍マーカーの上昇

2月初旬の成人病検査のオプションで申し込んだ腫瘍マーカーの数値が基準値を 超えており、再検査の指示が。月曜日、午前半休を取り東京社宅近所の総合病院 へ行って診察(というか相談)をしたところ、腫瘍マーカーの数値上昇でガンで ある可能性はせいぜい…

改めて態度価値

結局、僕が人生で残せるものは周囲の人々、社会の前で示す態度だけであろうと 思う。困難や苦しみに直面した時、不安に駆り立てられた時、周囲に対してどの ような態度を取り、どう一日一日を生きるのか。 本当に人生で残せるのはそれだけなのだと、改めて病…

投資について思うこと

父の入院・危篤状態をきっかけに、母から家の財産を今後は僕に任せたい と頼まれ、全く知らなかった父母の財産の内容を見せられて仰天したのが 去年秋。自分の親が財産をこんな「リスク資産」にしているとは夢にも 思っていなかったので本当に驚いた(銀行に…

善い息子になるしかない

父が病気になり、かつ法律問題が持ち上がって母と話すことが多くなった。 これまでは1年に3回程度顔を合わせ、1ヶ月に1度程度電話で話すだけだった のに、父の治療方針について、介護の方針について、法律問題について等々、殆ど 毎日、母と電話で話して…