風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

小さく、真面目に、まっすぐに、誠実に、心を汚さずに、生きる。

今日は銀行主催のセミナーに終日参加。
会社から地下鉄ですぐだから直射日光に晒されることがなく、助かった。
企業買収とファイナンスについての講義と演習だったのだが、目が覚める
ようなわかりやすい講義で、ややこしいファイナンスの考え方(DCF法やら
WACCやら)がスラスラと頭に入ってくる。企業価値算定も実践的な内容で
ちょうどそういう話を検討しているから非常に面白く勉強になった。

今日、久しぶりにセミナーを受けて思ったのだが、やっぱり僕は勉強が
好きなのだ。これまで知らないことを知るとワクワクするし(例えそれが
ファイナンス管理会計みたいな無味乾燥な事柄であったとしても)やたら
と楽しい。逆に言えば、僕が日々やっている仕事ではそういう「楽しさ」
を感じることが、今やほとんどない。そういえば、今週、大阪に出張して
久しぶりに旧知の会社社長を訪れて、ものづくりの相談をしていたのだが、
それも久しぶりに「楽し」かった。
久しぶりに仕事で「楽しさ」を感じた一瞬だった。

ということは、と僕は改めて思考する。
僕の毎日は「実に楽しくない」仕事をやっている、ということだ。
いや、はっきり言語化してしまうと(以前からここでも書いているように)
「義務と責任」を感じて「軍人」のように仕事をしているのだ。
楽しい仕事なんかないさ、どんな仕事だって辛いもんだ、ということを承知
の上で僕はこれを書いている。僕が書きたいのは、それにしても以前よりも
ずっとずっとツマラナイ、ということだ。
仕事がツマラナイことこそが、今得ている収入の代償なのかもしれないが。。

最近、決心したことがある。
会社の仕事に関して言えば、もうこれ以上は「清濁併せ呑む」ことはしない、
ということだ。何事かを効率よく達成するためには(法律に触れることは
もちろんあり得ないが)「清濁併せ呑む」こともしてきたし、ポリティカル
に立ちまわる(例えば人の噂を利用する、とか、パワーバランスを意図的に
崩す、とか)ことを全くしたことがないか、と言えばゼロではない。
だが、もうこれからはそういうことはしない、と決意した。
それによって『何事かが成し遂げられなくても』構わない。
もう、軍人のように、いや政治家のように仕事をするのはやめよう。

僕はここからは、結果を達成するよりも、自分の心に叶うことに重きを置いて
生きる。もちろん、清濁併せ飲める人間こそ大きな人間であるのだろうが、
もう大体、どういうことかわかったし、充分経験もした。
求めた結果が得られたって、大して気分が良いものでもないことも味わった。

ここからは僕は、小さい人間で結構だ。
小さく、真面目に、まっすぐに、誠実に、心を汚さずに、生きる。
そうすることに、決めた。