風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

モチベーション

ネットを彷徨っているとたまに面白い文章にぶつかる。 今回ぶつかった文章は、モチベーションに関するものだったのだ。 文筆業の質問者が「どうも最近、仕事へのモチベーションがあがらない。何故でしょう?」と書いてきたのに対し、回答者はこのように答え…

春のありか

宋代の詩人戴益の詩です。 探春尽日尋春不見春 杖黎踏破幾重雲 帰来試把梅梢看 春在枝頭已十分 この詩の口語訳は、次の通りです。 一日中、春を尋ねて歩いたが、春は見つからなかった。 あかざの杖をついて幾重にも重なる雲を見ながら歩きつくした。 ところ…

収斂してゆく生〜「持つ」から「ある」へ

3月17日の記事「友人が亡くなりました」に書いた通り、僕はこの日、一人の友人を喪った。 彼の死はとても大きな出来事で僕はいろいろなことを考えさせられることになった。 中でも彼が周囲の人たちに心から感謝しつつ自分は本当に幸せだ、と言いながら亡くな…

風の街

冬のシカゴはミシガン湖からの冷たい風で恐ろしく寒い。 だから人はシカゴのことを「Windy city」と呼ぶ。僕が初めてシカゴに出張したのは11月の第四木曜日の"Thanksgiving day(感謝祭)"の後だったから、もう冬と呼んでかまわない時期だ。そうだ。シカゴに…

大いなる幻影

この映画は第一次大戦のドイツ捕虜収容所からの脱出を企てる3人のフランス軍人とドイツ軍人をめぐる人間ドラマである。最初「あの『大脱走』の元ネタはこれか」とか思って見ていたのだが、途中からすぐそんな底の浅いものではないことがわかった。古典と呼…

不安の構造

リスクを恐れず思い切ったことをできるかどうか、というのは性格の問題もあるが、重要なファクターとしてこれまでにどういう人生経験を積んできたのか、ということがありはしないだろうか。僕は最近、そういうことを強く思うようになっている。例えば、自分…

写真ブログ

最近、デジカメで写真を撮るのが楽しいのです ^^ 写真についてまったくの素人で恥ずかしいほど無知なのですが、無謀にも写真ブログを 別に作ってみました ^^ よろしければお立ち寄り下さい。 ↓ Photo Album

本を読むのは

僕にとっては、哲学も心理学も社会学も自分と自分の周りの世界を理解する為の「ツール」にすぎない。なので、僕自身が生きる上であまり役に立たない哲学(一部のポストモダン思想など)や、研究のための研究のような心理学には正直なところ興味がないのです。…

危険な年齢(2)

記事「危険な年齢」で僕はユングの言葉を引いて、中年期は生きている上でのターニングポイントであり、第二の思春期とも呼ばれていること、無意識に潜む暗い力(=生きている力)と意識的な世界を統合し、心の全体性を回復することが重要だ、と書いた。精神…

緑!

木の葉が透き通った黄緑色をしているのはこの季節だけですね (近所で自分で撮影してみました)

タルホ・コスモロジー

稲垣足穂という作家は、最近あまり話題に上らないのでしょうか。 僕はこの人の「一千一秒物語」が好きなのです。 ショート・ショートの元祖、のように言われていますが、文体と題材が醸し出す雰囲気が レトロな昭和初期のモダンな世界を彷彿とさせるのです。…

一人旅

最近、日本のあちこちに出かけてみたいな、と思うようになった。 地方の小都市とかそういうところです。僕の仕事は出張が比較的多いので、日本中、結構あちこちに行っている。 北陸方面の深い雪景色や九州の明るい陽光、瀬戸内海の穏やかな海など、印象に 残…