風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

風の街

冬のシカゴはミシガン湖からの冷たい風で恐ろしく寒い。
だから人はシカゴのことを「Windy city」と呼ぶ。

僕が初めてシカゴに出張したのは11月の第四木曜日の"Thanksgiving day(感謝祭)"の後だったから、もう冬と呼んでかまわない時期だ。そうだ。シカゴに来る前に僕はFond Du Lacというウィスコンシン州の片田舎の会社を訪問して、極東担当のセールスマネージャーのお宅で感謝祭を一緒に過ごさせてもらったのだった。七面鳥を食べて、教会に行って、一緒に賛美歌を歌って、、、実に印象深い体験だった。

話をシカゴに戻そう。
恐ろしく冷たい風が吹く中、僕はミシガン通り沿いを歩き回った。
ミシガン湖は日本人の感覚では「海」に他ならない(瀬戸内海の3倍)。
そしてそびえ立つ摩天楼群。
澄んだ冬の空気の中、それらはとても美しく見えたものだった。

夜になり僕は有名な344m100階建ての「ビッグジョン」ことジョンハンコック・センター(JOHN HANCOCK CENTER) の展望台に登ってみた。アメリカ人の知人が「シアーズタワー(全米一高いビル)の方が有名だけれど夜景は絶対ビッグジョンからが美しい」と言っていたからだ。

窓の外を見て僕は息をのんだ。
地平線まで光の筋が整然と碁盤の目になっている。
いったいこれはSF映画なのか?

皆さんが、もしシカゴに行かれることがあれば、ジョンハンコックセンターから夜景を眺めることをお勧めしておきます。

* * * * * * * * * * * お 知 ら せ  * * * * * * * * * * * * * * * *

こちらでリンクさせて頂いている「新月の願い」の紗々美さんが、シカゴの小中学生に建築を教えるためのテキストである「Schoolyards to Skylines」という本の翻訳を計画されています。「街並みや建物など身近なものを手がかりに、子どもたちに世のなかに向き合い、考える習慣をつけていくことを狙い」としているということで、記事にあるサンプルを読ませて頂いたのですが非常に面白い内容です ^^ (一例をあげると、「フランク・ロイド・ライトがステンドグラス窓の創作のためにいかにして数学とアートを融合させたか?(5年生向け)」なんて章があったりして実に興味深いのです ^^ 単なる子供向けの内容ではありません)

現在、ボランティアの翻訳者(1人あたり10ページ程度とのこと)を募っておられてまして、僕も微力ながらご協力させて頂くことに致しました ^^
読者の皆様で、もしご協力頂ける方がおられましたら是非、紗々美さんのほうへご連絡下さい。

紗々美さんの記事はこちらです。
    ↓
http://plaza.rakuten.co.jp/fallinglight/diary/200505110000/

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