風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

モチベーション

ネットを彷徨っているとたまに面白い文章にぶつかる。
今回ぶつかった文章は、モチベーションに関するものだったのだ。
文筆業の質問者が「どうも最近、仕事へのモチベーションがあがらない。何故でしょう?」と書いてきたのに対し、回答者はこのように答えていた。

人間は成長するもので、そのための要素が目の前の仕事になくなると、人は「飽きる」。
要するに、あなたは今のレベルの仕事を楽にこなせるようになって「飽きて」いるようだ。
成長によって余剰になった能力は、普通は次のようなことに展開・拡散していく。
・お金をより稼ぐために量をこなす
・より難しい課題へのチャレンジ
・趣味や仕事外のことにハマる。。

あなたの場合、妻子もないしお金が稼げれば満足というわけでもない。今までにない
テーマにチャレンジしたり、小説を書いたり、と書く対象を変えたり、あるいは自分が
企画編集して、実際の取材は若い人にバトンを渡していくという風にスタンスを変えて
いく方向もあるのでは?
趣味に燃えて仕事は適当にする道もあるが、そういう気もなさそうに見えますので。

文筆業に限らずモチベーション、というのは放って置いて高みでキープできるものでは
ない。いや、むしろ、世間や会社で起きることは、我々のモチベーションを殺ぐ方向に
働くことが多い。しかしながら自分のモチベーションが低い状況下での仕事は実につま
らない。
たとえ日々楽勝でも、実につまらないのだ。

そうなると、ついつい、仕事以外の考えに仕事中にふけったり、まだ時間が過ぎないか
なぁ、などと時計を見ては嘆息することになる。そういう状況や、朝起きても、あーあ、
仕事に行かないといけないのかよ、つまんねーな、という気分になる、というのはどう
考えても幸せではないだろう。だからそういう場合、人は「何か別の方向」に動いて
いくものだ。「小人閑居して不善を成す」ってところでしょうか?

そんな時、周りがどうだから、どうせ私の仕事は、などと愚図愚図言わないほうがいい。
言ったところで周りを変えられるわけではないのだ(変えられる程度のものならとっく
に変えているだろうし)し、周りの人のモチベーションを落とすほうに働く(他人に
迷惑がかかる)。それなら、自分が変えられるたった一人の人間である「自分」のほう
を変えたほうがいいと思うのだが。