風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

仕事

2020年を迎えて

4ヶ月以上このブログを放置して気がつけば2020年になっていた。 大晦日に軽いぎっくり腰をやってしまって、ほとんどリハビリの年末年始休みだったと思う。明日から仕事が始まるがいきなり東京出張も入っているし、なんだかんだで暇とは縁遠い秋から冬で、暇…

マネジャーの実像(1)

このミンツバーグの本は400ページを超える大著だが、名高い本だけあって 感銘を受けることしきり。単なるリーダーシップ論、マネジメント論とは違い、 実際のマネージャー29名を密着観察してデータを取り、そこからモデル理論を 構築しようとする姿勢がすご…

もっと柔らかく、よりしなやかに

子会社の役員としてその会社のマネジメントに関わるようになってから、 マネジメントのスタイルについて改めて考え直している。僕の部下たち への接し方、マネジメントのスタイルはここ数年で劇的に変わってきた と思うのだが、改めて今の子会社社長たちのマ…

まるで軍人のように

会社の歓送迎会。 転勤してきた人、新入社員、去っていく人たちのための会。 乾杯の音頭を取りながら、なんとも言いがたい思いが胸をよぎる。思えば長い長い間、この世界で働いてきたなぁという思い。 自分が、本当にビジネスに向いている、商売が好き、金儲…

熟成できない焦り

最近は仕事に追われている。 いや、時間的に追われているということではない。 出張こそ多いけれど、そうでない時は大体、7時前にはオフィスを離れ8時前には帰宅 しているのだから、決して肉体的に多忙というわけではない。 精神的に追われている、というこ…

引導を渡す

部下の一人(まだ3年目の若手)が、クレーム隠しをしていたことが発覚し、仕事では 大変面倒な事態になっている。彼は、以前から能力的に問題があった上に、クレーム隠し はこれが初回ではなく既に三回目である。 さて、どうしたものか。 考えている僕の頭の…

これはゲームだ。

先週アップした記事で「心が痛い」という話を書いたが、今日は別の側面を書く。 それは「人や組織を動かす仕事の面白さ」についてだ。 今の僕の仕事のかなりの部分が、社内の人を説得し、社内の仕組みを変え、社内の 組織を動かすことだ。これは思うとおりに…

心が、痛い

僕は今や会社の中で、恐れられ、憎まれる存在になった。 部下も、他の部署の人達も皆、僕を恐れ、びびっている。 僕が組織改革のタクトを振り始めたからだ。 僕の始めた組織改革に対して部下たちが必死で申し述べる、彼らの「心情倫理」。 彼らは言う。 「僕…

行く道に覚悟を決めようと思う

4月から会社のマネジメントに関わるようになって生活が激変した。 日常生活での仕事のウェイトがほぼ100%近くになってしまい、読む本も仕事の本ばかり、 日頃ぼんやり考えることも仕事のこと、会社のことばかり。それに加えて夜の宴席や パーティが激増して…

職業としての政治

たった実質100ページの本なのに、読みかけでなかなか進まずやっと読了。 読了してみると、実に感動的かつ素晴らしい本だった。 マックス・ヴェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を 読んだときも感動したが、この本もまた素晴らしい。 …

高速化するビジネスフィールド

僕が新入社員として会社に入った頃は時代もまだのんびりしていて良かった。 地方への出張ともなると、少なくとも特急列車に乗っている間は電話もかかってこないし (携帯電話なんてなかった)、上司に怒られることもない。 のんびり昼寝したり、本を読んだり…

営業戦略について思うこと

正月休みを利用してビジネス書をあれこれ読んでいる。 営業戦略論やマネジメント論など読んでいて、読んでいる最中はなるほど、ごもっとも、 と思う。しかしながらこれらを実戦に応用しようとするとずいぶんな時間と手間が かかる。本当にそれだけの意味があ…

岡田武史の心のうち

ある時期、岡田武史(サッカー日本代表監督)という人物に興味を惹かれて、当時絶版に なっていた彼の書いた本(「蹴球日記」)を古本屋で探してまで読んだことがある。 僕はサッカーは結構好きだけれど、岡田氏に興味を持ったのは彼のサッカーそのもの に興…

心配するのが仕事

松下幸之助が「社長業とは心配することだ。心配して、心配して、心配するのを 生き甲斐として楽しめる人ではないと駄目だ」というようなことを言っていたと 記憶する。しかしながら、その言葉が当てはまるのは社長業だけでなく、どんな に小さくても組織の長…

仕事なんかにうつつを抜かしている暇はない

先日、僕の会社の偉い人がえらく落ち込んでいたという話が伝わってきた。 この人、もう60歳を遙かに超えているのだが、中学の同窓会に出たところ、他の人 はもうとっくにリタイアしていて貧富の差こそあれ、好きなことを悠々と楽しんで いる人たちばかり。…

正論を主張する時には

組織の中では、論理的に正しく誰からも非難されないように完璧に仕事をして いれば評価されるというものではない。むしろ「論理的に正しい」ということに こだわり、やたら主張する人は煙たがられ脇に追いやられる傾向がある。 僕はそれはしごく当然だと思う…

決断せねばなるまい

僕は決断せねばならない、と思う。 部下の一人の処遇についてである。 前からどうするべきか悩んではいた。 がしかし、ここにきて決めねばならない、と強く感じている。「彼」は素直な性格で真面目でいつも一生懸命である。 しかし、仕事はどうにもうまくい…

砂時計のように

砂時計の砂のように毎日があっという間に過ぎる。 「忙しい」なんて言葉はブログに書きたくないのに、悔しいけどそんな毎日。 余裕がないのだな、と思う。今日も誰もいないオフィスで朝8時半から夕方6時 までおにぎりを食べる10分間を除いてとことん集中…

英語と思考(4)

思うところあって、もう一段、英語力をアップさせようと思っている。 それも英会話力と読解力の両方を。 有言実行の意味でここに書いておきます。まず、英会話力 この間アメリカに出張に行った時はさほど不自由さは感じなかったけれど、先月末 にドイツ人が…

PIM

暮石さんのちょっと前の記事(「無駄無駄無駄2」に情報管理について 書いてあったので面白く読ませて頂きました。 僕もそういうことに興味があるので、記事をトラックバックさせてもらい ました。僕のスケジュール管理。 昔はタイムシステム、というA5版…

構造改革

今、仕事が面白くてしかたない。 何が面白いか、というと既存の組織を壊して再組織化する、ということをやって いるからだ。僕のいる事業部は古い歴史があって、ある意味、すっかり根腐れしているような 部署だ。平均年齢も高くそれぞれの社員が個人商店化し…

英語と思考(2)

よく言われることだけれど、英語では論理的で内容のはっきりした文章 を組み立てることが日本語よりも易しい。というか、否応なくそういう 文章になってしまう、という感じがある。 これは明らかに言語の構造に由来している。日本語の場合は主語があったりな…

英語と思考(1)

僕の仕事は海外絡みなので、英語は商売道具とも言える。 それで、よく「英語を喋る時、日本語で考えた文章を頭の中で英作文 して喋ってるんですか?」と聞かれる。 この答えは「No」です。 これ、僕だけじゃなくて、ある程度外国語を喋る人ならみな同じだと …