風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

豆まき現象

節分、というと「豆まき」なのでしょうが僕はまるで無視して過ごし
てしまった。ところで「豆まき現象」という言葉、ご存じでしょうか?

会社からあてがわれているレンタルのノートPCが故障した。いきなり
真っ暗になって何をやっても立ち上がらない。
実は今年に入ってこういう目に遭うのは二回目だ。

最初は、1月の初出の時。
それまで使っていたノートPCのスイッチを入れたが立ち上がらない。
調べて貰ったらハードディスクの物理的故障ということで、サーバーに
落としておかなかったデータは全て吹っ飛んでしまった。
泣く泣くレンタル屋が持ってきた代替機をセットアップし使っていたの
だが、一昨日、その代替機も成仏してしまった。
これまでいろいろなノートPCを、都合10年は使っているのに一度も
故障したことなどなかった。ところがここに来て、いきなり1ヶ月に2回だ。

さて、ここで本題に戻る。
「豆まき現象」とは流星観測で使う言葉なのです。
流星群の日に夜空を見上げて流れ星を見ていると、面白いことに気づく。
流れ星は一定の時間間隔を置いては飛ばないのだ。
しばらく飛ばない時間が続いて、次の瞬間、ひゅっひゅっひゅっとたて
続けに飛ぶ。このパラパラッと飛んで、また時間があいて、またパラパ
ラッと飛ぶ様子が、節分に豆をまいているようだ、ということで「豆まき
現象」と呼ばれるようになった。

僕の先輩でこれに興味を持った人がいて、流星観測の時の「次の流星が
飛ぶまでの時間」をデータとして解析した。それによると自然界でこの
ような事象が起こる頻度は「ポアソン分布」という確率分布になるはず
で、その分布に当てはめて考えると、流れ星がこのように飛ぶのは自然
なことだ、ということだった(実はもうずっと昔のことなので、その
論文を失ってしまいました。従ってその正否を確認することも今はでき
ません。悪しからず)

流れ星に限らず、こういうことは多いのではないだろうか?
何かが起こると立て続けにあれこれ重なり合って起こる。
何もない時は、本当に何も起こらない。
しかし、その先輩の論文によれば「一定期間を置いてきちんきちんと何
かが起こるのは自然の法則には反している。豆まきのように起こるほう
が自然だ」ということだった。

ということは、この3代目のPCも近々危ない、ということだろうか?
しっかりバックアップを取っておこう、と思う今日この頃だ。