風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

落ち込んで気づいたこと。

このお盆休みは自宅に帰ってきたのだが、体調も悪く気持ちも随分
落ちて(落ち込んで)いた。これだけ落ち込んだのは久しぶりだ。
なので、この休みはテレビをぼぉっと見ることと、本をほんの少し読む
以外、何もできなかった。
こうやって自宅で文章を書いているけれど、明日にはもう東京に戻ら
ないといけないと思うとため息が出る。

テレビ番組であらためて気付かされたことがある。
僕がずっと見ていたのはケーブルテレビの「アニマルプラネット」だった
のだが、野生の動物たちがやっていることは「食事」「排泄」「生殖」の
3つだけだ。ただひたすら、全てのエネルギーをそこに費やしている。
「生きがい」だの「働きがい」などに頭を使っている動物はいない。
些細なことで、気分が落ち込むなんて馬鹿だよなぁと思わされた。

また、この落ち込んだ気持ちをなんとかしたい、と思って、本を二冊
読んでみた。
下柳 剛著「ボディ・ブレイン」
川崎 宗則「逆境を笑え」
どちらもプロ野球選手の書いた本だ。
プロ野球に全く興味のない僕がなぜこんな本を読んだのかと言えば、
落ち込んだ時、苦しくなった時、目標を見失った時の立ち直り方を知り
たかったがためだ。

しかし結論的には、これらの本はほとんど役に立たなかった。
(下柳氏の言う「前後際断」や座禅の話は参考にはなったが)
なぜかといえば、彼らの立場は「職人」に近いからだ。
彼らの仕事は(チームワークが前提とはいえ)個人個人の能力、力が
ダイレクトに結果に結びつくものなのだ。
だが、僕の立場は、違う。
確かに、いくつか成し遂げたい、あるいは成し遂げるべき、あるいは成し
遂げることを義務付けられている目標がある。しかし、そのどれもが
「自分」がダイレクトに「自分」の力で成し遂げるというよりも、そこに
関わっている人々の力を整理整頓して結集し、彼らに「成し遂げさせる
こと」なのだ。僕が読むべきは「野球やサッカーの監督」の本だった
のかもしれない。
そうだ、そういう本を読もう。

こうやって書いていると少し気持ちが浮き上がってくる。
書くことで思考が整理され、自分が向かうべき先が見えてくる。
これもまた、ブログの効用か、笑。