潜在意識の力を借りて
自分を作り直そう、一からやり直そうと決意してから、メンタル・トレーニングの
本を読んでいる。今までも興味がなかったわけではないけれど、実際に本を手に
取ることはなかった。しかし、本質的な出直しには自分を深いレベルから変える
しかないと思い、メンタル・トレーニングに取り組んでみようと思ったわけだ。
本を数冊読んで非常に納得できる部分が多々あった。
曰く:
メンタル・トレーニングでよくある誤解。
それは「成功するイメージだけを一生懸命思い浮かべていれば、きっと
その通りになるのだ」というものです。もしもそればかりやっていると
したら、トレーニングというよりは、おまじないか白昼夢のようになって
しまいます。
一生懸命思い浮かべるときの「一生懸命」というのは意識のなせる
わざ。力を十分発揮するには意識でなく潜在意識に働いてもらうことが
必要です。
「意識で「こうしたい、こなりたい」と思えば思うほど、潜在意識は
その裏返しで「できなかったらどうする。なれなかったらどうする」
という方向に動き出し否定的になるイメージばかりが勝ってしまうのです。
「なんでもないことじゃないか」「忘れるんだ」「これぐらいのこと
で落ち込むな」「気にしない、気にしない」「大丈夫、たいしたことないさ」
「あんまり考えるな」「悩んでもしかたないじゃないか」・・心の重圧を
感じているとき、落ちこんでいるとき、ドツボにはまっているときに自分を
励ますためのこれらの言葉。
実はすべて、今の自分の状態を否定するものです。
今の自分の状態を否定して「こうしたいんだ」と目標をかかげることは、
うしろむきのままスタートラインに立つようなもの。つまり動きようが
ないのです。(中略)
「次はこうやってみよう」「今度はぜひこうしたい」その目標をしっかり
イメージして心に刻めば十分なのです。目標を前にした不安を不安がることはないし、失敗するのではという恐れを
こわがることはない。不安を感じた時に「大丈夫、大丈夫」と無理やり
言い聞かせて不安になっている自分を否定するのではなく、「何が不安
なのか」ときちんと意識して、その事態に備えておくほうがいいのです。
メンタル・トレーニングとは、潜在意識を対象とした一種の洗脳作業である。
それは意識下の潜在意識を対象とするものだ。
だから「やたら高い目標を公言する」とか「ポジティブなことばかり
無理やり考えて意識的にポジティブシンキングする」のではないのだ。
世の中によくある、ポジティブシンキングを主とした自己啓発セミナー
に僕は疑いの目を向けていたのだが、それは正しかったわけだ。
五輪選手やプロスポーツ選手が取り組んでいる本当のメンタル・トレー
ニングは全く違うものであることがよくわかった。
僕は恐らく意識の部分は人一倍真面目で熱心でサボることのない意識を
持っていると思うのだが、さて識域下の潜在意識はどうだったろう?
人一倍真面目であるがゆえに、失敗を過度に恐れる回路が潜在意識に
深く刻みつけられていたのではなかったか?
「潜在意識の不安」の座り込みと後ずさりを「意識の義務感と責任感」の
前進力でメリメリと引きずりながら前進し、僕は今に至っていると思えて
ならない。これをこれ以上続けることはあまりにストレスフルだ。
だから、僕は、自分の潜在意識を変えようと思う。
そして潜在意識と意識のベクトルをあわせて前進力を極大化する。
これが僕の自分改造計画だ。
さっそく呼吸法から始まる毎日5分間のトレーニングを開始することにした。
きっと僕は大きく人として前進できるに違いない、と何故かポジティブに
考えられている。(早くも効果が出たのか?)
とにかく、楽しみだ、笑。