風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

いつか星屑になる

ここに書くのは2ヶ月ぶりである。
前の記事で書いた「身体表現性障害」の手足の汗や顔のほてりといった症状は
一応落ち着いており、薬も朝一回飲むだけでなんとかなっている。
しかしながら、6月中旬の欧州出張で体調はまたガタガタになって、風邪が
ぶり返し、最初に風邪をひいてからかれこれ2ヶ月弱になるのにまだ完全には
良くなっていない。体調は徐々には回復してきているものの、まだまだ完調
には程遠い。

こうやって不調になってみて初めて健康のありがたさが身に沁みてわかる。
この三ヶ月、「すっきりした気分で青空を眺めたい」とどれほど願ったことか。
(数日前にやっと一度、そんな瞬間が訪れた。その時は本当に嬉しかった)
身体表現性障害はすぐに治癒することはなかなか難しく「付き合ってゆく」しか
ない病気(病気には分類されていないようだ。あくまで症状)らしい。
だから、僕もそう覚悟を決めないといけないとやっと思えるようになってきた。
薬を飲みながら、時々は抜きながら、だましだまし、付き合いながら、楽しい
ことを見つけて、決められた終わりの日まで人生を生きてゆくのだ。

最近、いったい自分の人生って何なんだろう?と改めて思う。
僕は動物番組が好きでよく見るのだけれど、動物は飯を食って排泄し子孫を
残して死ぬ、以上。である。
僕の人生も結局同じなのだな、と思う。
僕の父が先日手紙をくれたのだが、こう書いてあった。
「神のご加護とはいえ、未だに自分が命を拾って元気なのは我々が宇宙の一部
である事なのだと考えます。宇宙とともに仏教の言う輪廻転生、キリスト教
永遠の命を繰り返すビッグバンの星屑となって私達の家族も生き続けられるよう、
ただただ感謝したいと思います」

僕も、いつかは宇宙を構成する星屑になる、それだけだ、と思った。
そう思うと少し気持ちが楽になった。