風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

STOP THE KOIZUMI

これまで政治的な話題はあまり取り上げてこなかったけれど、さすがに昨今の状況
に僕もいらだちも感じ、かつ、暗澹たる気分になっている。
今回の選挙結果に対峙して、歴史は繰り返す、という思いを禁じ得なかった。
人々の社会心理というのは同じ局面で同じように動くものなのだ。

あちこちで指摘されているように、今回の小泉自民党のやり方はヒトラーが政権を
取ったやり方に酷似している。彼らは良く歴史に学んだ。
つまり、

・特定の人々をやり玉にあげ、全ての問題はここにあるとする
その対象は普段から民衆が「あいつら、いい目しやがって」と嫉妬を感じ
 ている対象でなければならない
 (ヒトラーの場合はユダヤ人、今回の選挙では公務員、郵便局員
・不透明な時代に「強さ」をアピールする。
 弱い立場の人々にも、まるで自分たちが強くなったように錯覚させる。
・難しいことを言わず簡単なわかりやすい言葉で語る。
 今回の選挙では内容を吟味されることなく『改革』という言葉はちょうど
 戦前の日本で言う『国体』という言葉と同等の無条件に賞揚されるものと
 なった。

主要紙の社説で「この選挙結果は与党への白紙委任ではない」と書いていた。
僕はそれを読んでほとほと呆れた。
安定多数を取れば、新聞や選挙民がどう思おうと与党は白紙委任されたと
「解釈できる」のだ。
いったい誰に向かって「白紙委任ではない」と言っているのだろう。
悪いが寝言は寝てから言ってもらいたい。

これで日本ははっきりと新自由主義路線を選択した。
つまり「アメリカ型社会になる」ということだ。
国民の60%がその民意を示したのだから大多数の人たちはさぞ喜んでいること
だろう。アメリカもそうだが、日本ではリベラル勢力は力を持ち得なかった。
この失態には野党第一党に大きな責任がある。

「世に倦む日々」で提唱されている「STOP THE KOIZUMI」バナーをお知らせ欄に張りました。
当ブログは小泉新自由主義政権に反対の立場です。