靴の話
紳士靴と言えばイギリス、というイメージが僕にはあって、以前ロンドンに
出張した時に靴を買ったことがあった。英国の紳士靴と言えば「Church's」
なわけですが、残念ながらそこまでの予算がなかった僕は ^^; ハロッズの
紳士靴売場でいろいろ試したあげく、一足の英国靴を買ったのだった。
しかし、その時はいい！と思った靴もどうにも自分の足に合わない。だんだん
と履くのが苦痛になってきた。革のほうも意外とはやく駄目になってしまって、
結局２年ほどで捨てることになってしまった。
根本的に日本人の足の形（僕はわりと甲高なのです）と欧米人の形は違う、と
いうけれどもそうなのかもしれないと感じた苦い経験だった。
それからは、主としてリーガルの靴を履いていた。
リーガルの靴はきちんと作られているし丈夫で長持ちするうえに足にもフィッ
トする。ただ一つ、難点はデザインだけだ。
これは本当に残念に思う。
ショップもあちこちに出ているし、よく売れるようだけれど、皆あれを
格好いい、と感じるのだろうか。
しかし他に国産では選択肢がないよなぁ、という感じで僕はしぶしぶリーガル
の靴を履き続けていたのだった。
２年前、初めてスコッチグレインを買った。
この時もリーガルを物色していたのだけれど、ふと隣に並んでいるスコッチ
グレインのデザインの美しさに魅了されてしまったのだ。
履いてみるとフィット感がよく、つくりも丁寧でとてもいい。
値段がリーガルの１．５倍程度するのが少々辛いけれど、それでも格好悪い靴
を我慢して履くことを思えば、多少高くてもいいものが欲しい。ということで、
これから当面、僕はスコッチグレインを履きたいと思っています ^^
でも、いつかは一足ぐらいはChurch'sの靴も欲しいなぁ。
しかし、どうしても買えない品物じゃないけれど、雨の日に痛むからと躊躇する
ぐらいなら買わないほうがマシだというのが僕の考えなのです。
男の靴は泥道でも躊躇せず無造作に歩けないといけないのです。
だから、今の僕には正直ちょっとキツい。
そう思います。
