風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

音楽

モートン・フェルドマンの音楽

いわゆる「現代音楽」について書きたいと思う。 こう切り出しただけで読者がうんざりするかもしれない、と思っている自分に 気づいて思わず苦笑する。そうです。 ゲンダイオンガクなんてものは、訳がわからぬ自己満足ものばかりでほとんど がうんざりしてし…

演歌っぽいショパンでもいいじゃないか

あれはカールスルーエだったか、シュツッツガルトだったか、、もう記憶が 定かではないのだけれど、僕はその時、南ドイツの小都市に滞在していた。 日曜日、ご存じのひとも多いと思うけれど、あちらはほとんどの商店が店を 閉めてしまい、僕のような一時滞在…

かざぐるま

一青 窈の歌声にハマってしまった ^^; ポップス歌手の曲にハマったのは久しぶりのことだと思う。 特に「かざぐるま」「影踏み」「さよならありがと」など。 僕はJ−POPには疎いので、一青 窈という歌手については何も知らないし、 評価ができるわけではな…

ブラームスは秋の匂い

いよいよ秋ですね。 風も急に冷たくなってきました。ブラームスには秋のイメージがある。 特にピアノ小品のいくつかはそうだ。 ロマンツェ(Op.118-5)をゆっくりゆっくり探り弾きしてみる。 和音一つ一つが人生の黄昏を歌ってるかのようだ。 想い出を噛みし…

子守歌

書店のBGMで聴き覚えのあるピアノ曲が流れてきた。 「この曲は・・・」 胸に何かが突き刺さり、僕は宙を見つめる。ガブリエル・フォーレの組曲「ドリー」の第一曲「子守歌」。 セコンドの奏でる子守歌のさざ波のような音型に乗って、プリモがユニゾンで …

ミュージック・バトン

minaさんから回ってきたミュージック・バトン。 これは海外発祥で、受け取ったら答えて次の5人に回す、というところで「不幸の手紙」 を連想する人もいるかもしれないけれど、決してそういう趣旨のものではなく、たんなる ゲーム感覚でネットで広まったもの…

サティの音楽

「音楽の種子(近藤 譲著、朝日出版社」という本を読んでいてエリック・ サティの音楽について触れている一節にぶつかった。 面白かったので紹介したい。 近藤はサティの音楽が主として当時既に広く一般の家庭に置かれていた 楽器であるピアノの為に書かれて…

ワルキューレ

その年の大晦日、紅白や裏番組を見る気になれなくて、僕は本を読ん でいた。寂しいな、BGMでも、と思ってFMをつけたら、たまたま、 その曲が流れてきた。今まで聴いたことのない音楽。 ドイツオペラだ、ということだけは、すぐにわかった。 聴いている…

たった一人のための音楽

ショパンが友人にあてた手紙の中に、こういう言葉がある。 「演奏会の前、数日間がどれほど苦しいものか、あなたには想像もつか ないでしょう。そんな時、僕はいつもバッハの平均律クラヴィア曲集 を弾きます」演奏者している人、ひとりだけいれば成立する音…

マタイ受難曲

クラシック音楽のCDの売れ行きが凄まじく減っているそうだ。 本当か嘘か知らないが、5000枚も売れれば大ヒットの部類だとか。 まぁ、これはやむを得ない。別に演奏家やマネジメントのせいとは 思わない。同じく(ここが重要なのだけど)聴衆が悪いとも思わ…