風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

「短距離型」「長距離型」

嵐のような状況を抜けてやっと水面に浮上した。
体力、気力ともに限界にきていたけれど、何でもそうだけれど永遠に続く
わけではない。まだ来週からもいろいろ大変ではあるけれども、ピークは
過ぎたと思う。
僕はだいたい「忙しい」と言うのが嫌いだ。
「忙しい」「忙しい」を連発している人は大抵仕事の能率が低く、有能な人
はあまり見かけない。本当に忙しい人は泣き言や愚痴を言う時間もなく、
集中しているものなのだ。

ところで、自分や人の仕事ぶりを見渡してみると、「短期集中・短距離型」
と「長期持久力・マラソン型」に分類できるように思う。
僕は、典型的な「短距離型」だ。
思えば、大学受験の時も最長でも一日3〜4時間しか勉強できなかった。
「しなかった」のではなくて、頭がパンクしてそれ以上「できなかった」のだ。

「短距離型」の僕は、集中して仕事ができる時間の長さが限られている。
よって、毎日夜10時、11時まで残業して仕事をするということは不可能。
朝8時半に着席してから午前中が最高の能率で仕事ができ、午後4時頃になる
とエネルギーが切れ始め、午後6時頃には体力・気力を使い果たして抜け殻
になっている。それ以降は複雑な思考や判断を要する仕事はもう不可能で、
単純なことしかできない。

「マラソン型」の人を見ていると、毎日夜遅くまで仕事をし、休日も仕事を
しているけれど、処理速度そのものはそれほどでもなく(根をつめて仕事を
しているという感じがさほどしない)リフレッシュコーナーにタバコを吸い
に出たりしつつ、ある一定のペースで淡々と仕事をしているようだ。
なので、結局、こなしている仕事量はトータルすると短距離型もマラソン
も変わらないのかもしれないとも思う。

僕と似た「短距離型」の人たちと話をしてある共通点に気づいた。
皆、睡眠時間を確保することをとても重視している。
例えば僕の場合だと、睡眠時間が7時間を切ると翌日の仕事の効率が極端に
落ちる。さらに具合の悪いことにたまたま3〜4時間しか寝られなかったり
すると、考え方がネガティブになったり、判断スピードが鈍ったり、モチベ
ーションに影響が出たりするのが自分でもはっきり判る。
なので(人によっては毎晩必ず夜10時には寝て朝5時に起きてジョギング
してから会社に来る、という人もいるが)僕の場合、夜11時半には寝る
ようにはしている。

PCが導入されIT技術が導入されたことで、個人に要求される業務処理量
は10年前と比して恐らく数倍になっているのではないか。もちろん、個人
や組織の側もいろいろなツールやシステムを導入して効率化を図っているの
だが、到底それでバランスしているとは思えない。

周りの人たちは皆、非常に体調管理に気を使っている。
僕もそうだけれど、どんなに疲れていても週末にはアスレチックジムやプール
に通ったりして体力維持、健康管理に努めている。結局、今のホワイトカラー
の一部については、アスリートと変わらなくなってきているのではないか。
仕事に最高のポテンシャルを発揮できるように、自分の体調管理、健康管理に
心を砕きつつ、場合によってはビジネス雑誌、ビジネス本やサプリメントなど
でメンタルとフィジカルの両面で「ドーピング」をして闘い続ける戦士達。

でもこれって、いつまで続けられるんでしょうね(笑)
朝には二日酔いで死んだ魚のような目をした個性的な人達が揃っていた昔が
とても懐かしく思えることもあるのだけれど。