風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

一人暮らしを始めて思うこと

「単身赴任日記」に報告している通り一人暮らしを始めました。
まだ生活が落ち着いているわけではないのですが、だんだんにリズムができつつ
ある状況です。そんな中、やっとネット環境も整いましたので取りあえず思うことを
書いてみたいと思います。

まず、一人暮らしというのは思った以上に忙しいものであるということについて。
アタリマエなのですが、奥さんのありがたさが身に沁みました。
家事すべてを問題なくこなせる僕でもこれなのですから、普段家事をされていない
方が単身赴任されたらどれほど忙しいか想像できるというものです ^^;
家事労働というのは社会的評価が異様に低いと思うのですが、全部自分でやって
みるとその大変さが本当にわかる。

それから音楽を聴くことが増えました。
音がないと寂しい、という気持ちが明らかにバックグラウンドにあるのですが、
テレビをつけっぱなし、は僕は好きではないのでどうしても音楽になります。
それも今のところは心を集中させたり感情を盛り上げ・盛り下げる音楽ではなく
出来る限り平明で穏やかなものが良い。
バロック音楽やバッハ中心に聴いています。
心と生活に余裕がある時は音楽を聴いて何か深いものが触発され、記事を書きたく
なる、ということもあるのですが、今はまだそれに至っていません。

それから擬似的にせよ「一人暮らし」というフォーマットで生きる、ということ。
これは僕の精神の深いところに何かをもたらすような気がする。
それがこれから現れるだろうという予感がすごくするのです。
一人は寂しい、とよく言われるけれど、人は誰も死ぬ時は最後は一人なわけです。
そんな「一人」と比較するな、と言われるかもしれないけれども、どこかそこに
つながる何かがあるに違いないと思う。
それを見つけて感じたい。

今日、少し時間があったので、自転車で海沿いの公園に行ってきました。
桜が見事に満開なのに、わずかな家族連れがお弁当を広げているだけで、本当に
静かでのどかな昼下がりでした。菜の花も無数に咲いていて花の黄色と葉の黄緑
の対比が鮮やかだった。汐が引いた浜には無数の(それこそ何万、という)小さな
蟹が現れて食事を楽しんでいた。
それを見ながら単身赴任という(呪うべき)事態を受け入れたが故にこのような
美しい(そう、本当に静かでかつ美しかった!)光景を見ることができた不思議さ
を思いました。

また折に触れ少しずつ、文章を綴ってゆきたいと思います ^^