風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

上海出張〜3.底が上がる

今日で上海での仕事の日程を終わった。
明日の朝、帰国する。
いやはや長かった。
先月のドイツ出張よりもはるかに。

毎日中華料理を食べていると(さほど油っこくないように感じられても)だんだん
おなかの『底が上がって』くる。
少しずつ少しずつ疲れと共に胃のほうも弱ってきているような感じがする。
胃薬を飲んでいるが、今朝などもうパン以外、何も食べられなかった。

溜まってくるのは油だけではない。
同行しているY君と毎日毎晩行動も食事も二人きりで共にしていると、だんだん
話すこともなくなってくる。Y君は人に気をつかわないある意味では無神経な男
なので余計に当方も疲れてくる。なんで先輩の自分が若い人間に気を遣って話題
まであわせてやらないといけないのか、だんだん面倒くさくなってくる。
もちろん、向こうにしても歳が離れているわけで鬱陶しく感じているはずだ。
必然的にお互いの口数はだんだん少なくなってくるし、カチンと感じることも
増えてくる。

こういうときは沈黙は金である。
余計なことを口にして雰囲気が悪くなるぐらいなら(仕事ではこれからも協力
関係でいる必要がある)黙々と飯を食っているほうがマシなのだ。
お互いに底が上がりきっていっぱいになる前に帰国できることを感謝しよう。
日本に帰ったらお互いに精神的にリフレッシュできるだろう。
仕事なんだから仕方がない。