風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

トーストラック

初めて英国に出張したとき、朝食のトーストの厚さに驚いた。
日本のサンドイッチ用10枚切り程度の厚さしかなかったから。
それが何枚も焼かれてトーストラックに立てられてやってくる。
焼いたトーストは決して平置きにしないのだ。
よく考えてみると、それは理に適っている。
熱いトーストは水蒸気を発していて平置きすると皿に面した方に湿気がこもる
傾向がある。トースト・ラックはそれを防止し、カリッとした食感を保つため
のものではないか、と思うのだ。

これは、僕がロンドンで買った陶器のトーストラック。
ほとんどのレストランでは、ぺらぺらのステンレス板でできたトーストラック
を使っていて、そっちのほうが本当は欲しかったのだけど、売っているところ
をとうとう見つけられなかったのだ。

さて、うんと薄く切って焼いたトーストパンは日本の4枚切り、5枚切りなど
とはまったく違った食感がする。日本のトーストのように外はカリッと、中は
ふんわり、ではなく、ただひたすら中も外もカリッとしているだけなのだ。
しかし、食べてみるとこれはこれでなかなか美味しいものです。
それにパンにも白い食パン、ライ麦パンなどがあり(朝食の時「White or Rye ?」
などと聞かれる)味にもバリエーションがあるのです。

そんなことで、僕も時々サンドイッチ用10枚切りを買ってきたり、5枚切りの
食パンを半分の厚さにスライスしたりして、英国気分で食べることがある ^^
もちろん、飲み物は熱いミルクティー
朝食だけは美味しいと言われるイギリス料理だけど(僕も同意せざるを得ない
が ^^;)英国風朝食には薄いトーストは欠かせない。