風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

何故、女性には恋が全てなのか。

香川大学岩月謙司という教授がいる。
この人の「女は男のどこを見ているか」という本(ちくま新書)は、そこ
そこ売れたので、ご存じの人も多いと思う。僕もこの本を読んだのだけど、
なかなか説得力のある、体感的には納得できる部分が多くある本だった
(ただし論拠については、アヤシゲな部分が多々あり、雰囲気と直感と
思いつきで書いているような部分も多くあるし、こういう本で、理論に
自分の人生哲学を混ぜこみつつ書くのは反則だと思う。)

この人の文章は非常に要約するのが難しく(橋本治氏の文章と同じで自分
の思考の過程をそのまま書いているようなところがある)かいつまんで、
とは、なかなかいかないのだが、僕が理解するところ
「女性は生物として妊娠・出産・子育てという重要な使命があるために、
 この重要な使命を遂行する無防備な期間に子供と自分を保護し、支えて
 くれる『いくつかの条件』を満たす男性を見つけて、それを自分への愛
 の絆でしっかり確保することこそ人生の第一目的である。
 従って、女性が『恋愛が全て』と考えるのは生物としての本能なのだ」
ということになろうかと思う。

ちなみに今の時代の「いくつかの条件」には
・経済的に豊か(=上記の無防備期間に不安なく生活を支えてくれる)
・自分を裏切らない(=浮気をしない=他の雌に乗り換えない)
・自分を末永く愛してくれる(=自分から逃げ出さない)
などが重要項目としてあげられています。

さて、男はどうか。
月氏の上述の本を読んでも、男性が「いい男」になるために通らなくて
はいけない必須過程(冒険して苦難を克服することで、自信と勇気を獲得
すること等、同意できる点が多々ある)については詳しく書いてあるが、
男にとっての恋愛の意義には、さほど触れられていないように思う。

僕自身も「男にとっての恋愛とは?」は、まだ十分考えたことがないサブ
ジェクトなので、これについてはいずれ考えをまとめて、ここに書ければ
いいな、と思ったりしています ^^

女は男のどこを見ているか (ちくま新書)

女は男のどこを見ているか (ちくま新書)