風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

フェルメール「真珠の首飾りの女」(ベルリンにて)

前回の感想に引き続き、ベルリンでの絵の感想をさらに続ける。
今日のお題は「ベルリン絵画館(Gemaldegalerie)」に展示されている絵について。
この美術館はベルリンのいわゆる「博物館島」から離れたところにある。
近くにはベルリン・フィルハーモニーのホールや楽器博物館もある。
(かえすがえすもベルリンフィルの演奏会の切符が入手できなったのが悔しい)


ベルリン絵画館に展示されているのは13〜18世紀の名画の数々だ。
とにかくそのすさまじい量と質に圧倒される。
展示室ひとつ分の絵だけで東京なら一つの企画展が成立する。
山ほどのレンブラント、ヴァンダイク(肖像画の絵は皆、意地悪そうな表情)、
クラナッハの奇想天外、ブリューゲルの過剰さ、とにかく続けて見ているとマーラー
交響曲全集を聞き続けているようで、頭が飽和してパンチドランカー状態になってくる
全部を一日で見ようとするのは絶対無理である。


さて、名画は数あれど僕のお目当てはやはりフェルメールである。
ここにはフェルメールが二点、「真珠の首飾りの女」と「ワイングラスを持つ女」が
ある。どちらの絵もため息が出るほど素晴らしい。


朝早く行ったこともあって、美術館はガラガラだった。
僕がフェルメールの前に立ったとき、その展示室には他には誰もいなかった。
フェルメールを独り占めできる至福!
こんな贅沢は一生ないだろうな、と思いつつ僕はこの二枚の前に、ただただ立ちつく
したのだった。