風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

辺縁に身を置きたい

日々僕は焦燥感を感じている。
「まだ何も世界のことを理解していない。まだ何も自分と世界の間に普遍の
架橋が作れていない」ということに。
若い頃からしばらく前まで、仕事から、そして仕事の人間関係から得るもの
もあったが、最近はそれもなくなりつつある。


火曜日夜に「プロフェッショナル〜仕事の流儀」のカズ(三浦知良)を見て思った。
サッカーという仕事から得る物があり、育ててくれたというカズ。
そしてひたむきに一直線に一生懸命に生きるというその姿。
その姿に打たれつつも、それだけでは満足できない自分を考える。
カズは松下幸之助であり、稲盛和夫だ。
シンプルに、率直に、まっすぐに、真面目に生きている。
しかし、世界のcomplexityが僕を揺さぶる。
複雑な世界はsimplifyした瞬間に世界ではなくなる。
彼らは世界の複雑さを何の気なしにやり過ごせる人たちなのかもしれない。


この世界の中でまっすぐにシンプルに生きることは世界内存在であることだ。
僕は世界内存在として立派な存在になりたいわけではない。
創造はカオスの縁で起こる。
文化は常に文明の辺縁部で変容し生まれ変わる。


僕は辺縁に居たい。
辺縁に身を置きたい。
世界内存在では満足できず、世界の辺縁系にいて何かを創造したくて、
その創造でもって世界の普遍とつながりたい。