風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

知的生産速度を上げるには

1月1日元旦の朝、常用しているノートPCのハードディスクがクラッシュして
しまった。あらゆる手をつくして一度だけ起動することに成功し、なんとか
外部ハードディスクにほとんどのファイルをバックアップできたので最悪
ではなかったけれど、あらゆる面で非常に不便な日々だった。

修理など論外なのですぐに代替機をを注文したのだが、正月休みとあってなか
なか届かない。やっと昨日届いたのでセットアップ先ほど完了した。
このセットアップの間も非常なストレスを感じたのは日本語入力だった。
以前記事にも書いたけれども、僕はウィンドゥズ標準のMS-IMEというかな漢字
変換プログラムの変換効率の悪さがどうしても我慢できず、ATOKという市販の
かな漢字変換プログラムを購入して使っているのだが、久しぶりにわずかな
間とはいえMS-IMEを使ってみて、改めてその効率の悪さを確認することに
なった。PCで文章を書く時の生産性はかな漢字変換プログラムの能力に負う
部分はきわめて大きいと思うのだが、みんなよくあれを我慢していると思う。

ところで、雑誌やら新書やらでパソコンを使って知的生産性をあげる方法に
ついての記事を散見するけれども、僕自身に顧みて死活的に重要だったのは
この「かな漢字変換プログラムの選定」ともう一つ「タッチタイピングの習得」
だったと思う。
この二つ以外については、はっきりいってどんなソフトを使おうが、何をどう
しようが、どうこういうほどのアウトプット差はないのではないか、と思って
いる。

タッチタイピングについては、パソコンを使い始めた15年以上前に文章作成
速度のボトルネックはタイピングの入力速度にある、と感じてトレーニングを
始めた。当時は今のようにタッチタイピングの学習ソフトなどなかったので
タイピスト用の教本を買って最初のページから順々にやっていった。
そうこうするうち、アメリカ出張で偶然電気屋DOS版のタイピング学習ソフト
を見つけて購入して使ってみた。「Mario teachs typing !」というソフトだ
ったのだが、これは実に良くできたすばらしいソフトで、ゲーム感覚で楽しく
タイピングを鍛えることができ、これによってタッチタイピングはほぼ完璧に
なり、入力速度は飛躍的にアップした(今でもMac用は入手可能らしい)。

タッチタイピングを習得したことは本当に良かったと思っている。
思考のスピードで文章を書くにはこれ以外方法がないからだ。
なのでこれについて意外と本や雑誌が触れていないのは不思議な気がする。
報告書の作成にしても、提案書の作成にしても、タッチタイピングによる
入力速度によってどれほど助けられたかわからない。地道な努力が必要だけ
れども(とはいえせいぜい数ヶ月もあれば誰でも習得できる)PCでストレス
なく大量の文章を作る人には必須の技術だと思うので、皆様も機会があれば
マスターされるようにお勧めしておきます。