風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

人の持つエネルギー

結局、全てはその人が持つエネルギー量が基本だと思うのである。
ここで言うエネルギー量とは、体の面と精神面の両方を言う。
もちろん体のエネルギーと精神のエネルギーは密接に関係している。
体に十分なエネルギーがあれば一般に精神的にも粘り強くなるし、諦めずに頑張り
続けるともできる。体調が悪いと精神的にもマイナス思考になることは僕自身も
よく体感することだ。だからこそ、日頃の体調管理が大切ということであるが。

例えば人付き合いというのもエネルギーが要ることで、そういう面で人のエネルギ
ーの有る無しは如実に出る。人付き合いが好きな人、というのは一般に自分に自信
がある人で、そういう人は多くの場合、心・体ともにエネルギー量が多い。
エネルギーの有る無しは一定の年齢になれば自分自身で判断できることだから、
「自分は人よりもエネルギー量が多い」と感じられれば自分に自信を持てるのは
必然となる。

一方で、エネルギーが多いことは良いことばかりではない。
例えば、一般に欧米人(特にアングロサクソン系とゲルマン系)は日本人よりも
一般にエネルギー量は多いと感じるけれども、そのエネルギーがマイナス方向に
振れた場合に現れる事象も激しいし、薬などに頼ることも往々にしてある。
また、自らがパワフルであるが故に、パワフルでない(エネルギーの少ない)人
に対する想像力が働かないのも大きな問題点であろう。
「どうして頑張れないのか?」という問いはほとんどの場合、発言者の想像力の
欠如を物語っている。
ほとんどの人は自分を基準に他者を測り、その点に於いて自省の念がない。
所謂「勝ち組」の人たちの発言を読めばそれは納得できるだろう。

もちろん、持って生まれたものも、大きく保有エネルギー量を左右する。
生まれつき病弱だったり、繊細な心を持っているとパワフルではあり得ない。
社会の中で他者と激しく切り結ばなくてはならないようなシチュエーションでは
そういう面は不利に働く。
現代のように弱肉強食が徹底されつつある社会ではとりわけそうだと思う。

けれども。
自分がエネルギーがない、という事実を認識することと、全てを放擲してしまう
ことはイコールではない。エネルギーが無いなら無いなりにこの現実社会と根気
強く辛抱強く向き合いながら、出来ることを出来るだけやり遂げること。
自爆したり、自らの持ち場から逃げ出したりせずに、つとめを全うすること。

大切なことは、現実の中でバランスを取ることだ。
冷静に自らのエネルギー量を見極めること。
そしてその中で最善を尽くすこと。
これが僕の2008年の抱負です。