風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

ドイツ出張〜1.アーヘンにて

昨夜、自宅を出てからまる一日かかってドイツの宿に入った。
日本とかわらない春のような陽気で、ドイツは多少なりとも寒いと思っていた僕は
勘が狂ってしまう。

特別なアクシデントはなかったけれど(取引先の人へ免税店で買ったおみやげの
日本酒がドイツ国内線の「液体持ち込み禁止」にひっかかり捨てざるをえなかった、
という小さなトラブルは置くとして)空港も駅もどこもかしこもごったがえして
いたのには驚いた。
人が移動する季節なのだろうか。。
列車の通路で通りすがりの少年が僕の顔を見てにっこり笑い「コンニチワ」と言う。
僕も笑顔で「こんにちは」と言うと彼は嬉しそうに笑って通路を駆けていった。
「今日、日本人に挨拶したよ!」と親に報告するだろうか?

4年前に来たときと変わった!と思えるところ。
それはドイツ人たちが携帯でピコピコと日本人のようにメールをしている様子だ。
大きなかれらが小さい携帯の画面を真剣な様子で見ているのを目にすると、日本
でもドイツでも、ひととひとはこうやって繋がり、真剣になるのだと改めて思う。
それにしてもドイツ人の男たちのファッションセンスは相変わらずで、まったく
垢抜けていない。どことなく強さ、男っぽさをウリにするような黒主体の服装。
駅のホームで、はっとするような金髪碧眼の美しい女性がミリタリーな感じの服
を着ていて少し驚く。

ベッドに入ったのはこちらの午後11時過ぎで起床は今朝5時半すぎ。
初日にしてはよく眠れたほうだ(よほど消耗していたのだろう)。
PCをネットにつなぎ(このホテルのワイヤレスLAN接続料はめちゃくちゃ高い。
一日30ユーロ(=5000円弱)なのでアナログ回線でダイヤルアップすることにした)
メールをチェックすると日本からあれこれ入ってきている。
それらに返事を書いてから朝食へ。
ドイツにくると楽しみはハムとチーズの種類の多さ、そして黒パンだ。
僕はこちらの黒パンにたっぷりバターを塗って食べるのが好きだ。

朝9時から夕方5時半までランチタイム以外は休みなしのディスカッション。
仕事面では充実した、しかし、なかなかハードな一日だった。
仕事を終えてアーヘン大聖堂に連れて行って貰うが6時を回っているので
さすがにもう閉まっている。
暮れなずむ大聖堂の写真を一枚(他はPhoto Albumで公開しています)

この大聖堂は8世紀に最初の部分がローマ様式で建築されてから、徐々に建て増し
されているので、無骨なローマ様式の部分、垂直に天に向かうゴシック様式
シンプルなバロック様式が混在している建物だ。
なんとも言えない重量感、存在感がある。
ヨーロッパにきて教会を見ると、キリスト教の存在の大きさと重さを感じる。

さて、明日は取引先との交渉を行った後、ヴィースバーデンへ移動だ。