風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

美術について勇気を奮って書いてみる

勇気を奮って自分の好きな美術品について書いてみようと思います。
僕は正直なところ、美術や絵や彫刻に造詣が深いわけではなく、普段から美術館
巡りをするような人間でもない。ただまるきり興味がないわけでもなくて、仕事で
どこかの会社の受付にかかっている絵などを見て「いいなぁ」とか「素敵だ」
と思ったりする程度の興味はある。

そういう時、僕が「素敵」と思うのは何故か大抵は抽象画なのだ。
単純に僕が好きな絵を挙げてみると、例えばアド・ラインハートの「Red」

この絵はニューヨークの近代美術館で見た。
わずかにトーン、色調が微妙に違う赤の矩形で構成された絵なのだけれど、見て
いるとこの絵の中に吸い込まれていくような気がした。

パウル・クレーの「忘れっぽい天使」
僕が持っている唯一の画集はクレーのものです。

この天使はとてもチャーミングなのだけれど、どの線も決して揺るがすことが
できない線であることが感じられる。良い音楽もそうだと思うのだけれど、
どうして「この音でしかあり得ない」「この線でしかあり得ない」という
「譲れないもの」を見つけることができるのだろう?
評論家の吉田秀和のエッセイにこの絵の線がどういう順序で書かれたのか解読
する、というものがあって、大変興味深く読んだことを思い出す。

彫刻では有名な「サモトラケのニケ」には単純に感動した。
その動感、緊迫感、美しさ。
ルーブルを訪れたときに、見ていきなり感動した彫刻だった。

さて、皆さんはどんな絵、彫刻がお好きなのでしょう? ^^