風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

出張を旅のように感じてみる

変な題名ですけれど最近努めてやってみようと試みていることです ^^;
出張に行ったところは数限りなくあるけれど、心に余裕を持ってプライベート
でも楽しめた出張は多くない。でも、せっかくなのだからこれからはせいぜい
出張を「プライベートの旅」のように感じて楽しもう、という魂胆です。

さて、この出張は1泊2日で名古屋。
初日の仕事が比較的早く終わったので名古屋の中心、栄のホテルにチェックイン
し、久屋大通をぶらぶらと歩く。
昼は真夏並に感じられた気温も夕暮れには落ち着いてきて涼風が心地よい。

僕はこの通りの雰囲気がとても好きだ。
何よりも道路脇に植わっている木の大きくて立派なところが。
道路がまっすぐで見通すとまるでヨーロッパの街路のようなのだ。
久屋大通の上り車線と下り車線の間は公園になっている。
この景色どこかに似ている、と記憶を探る。
ヘルシンキの並木通りに似ているようでもあるし、堀こそないけれどデュッセ
ルドルフのメインストリート、ケー(ケーニヒスアレー)に似ているようでもある。
さほどに風景にヨーロッパ的なテイストが感じられる。

しかしグリーンベルトに見える公園の部分に足を踏み入れると、ちょっと
がっかりする。この部分はアスファルト部分が多く、いかにも日本の普通の
公園然としているのだ。
残念である。

公園に名古屋名物の「テレビ塔」がある。
昭和29年に完成した日本で一番古いテレビ中継用の電波塔だ。
現在リニューアル工事中で中には入れないと聞く。
こうやって写真に撮ってみるとなかなか味のある鉄塔だと再認識した。

夕食は名古屋で有名な「ひつまぶし」の名店「あつた蓬莱軒」へ。
ここのひつまぶしは、いや鰻はめちゃくちゃ美味しい。
蓬莱軒でひつまぶしを食べた後は味を忘れるまでの間、近所のお店の鰻丼が
食べられなくなる。それが困った点だ。

あつた蓬莱軒 http://www.houraiken.com/

日が沈み、街は黄昏てゆく。
道行く人たちの足取りは東京や大阪に比べると心持ちゆっくりしている。
繰り返すけれど、久屋大通の歩道沿いの鬱蒼とした木々は素晴らしい。
この通りは木々を見上げながら歩くのがいい。