風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

アメリカ出張 〜第3日:時差ボケ

ネットは残酷だ。
日本との時差は14時間なので、昼間の仕事が終わり夕食をとって部屋に帰って
きたころちょうど日本では仕事が始まっている。PCをネットにつなぐと会社や
取引先から次々とメールが入ってくる。
日本はちょうどワーキングタイムだからひっきりなしだ。
すぐに判断を求められるものも多く、PCに向かって資料をチェックしながら
メールの返事を書いているとたちまち夜更けになってしまう。
中にはドイツの取引先にすぐにメールで確認する必要があるものもあり、日本
からの要求でアメリカにいながらドイツあてにメールを書く、というまことに
妙なことをしなくてはならない。ともかくこれでは日本にいる時の倍の時間
働いているようなもので、なかなか気が休まる間がない。
今回は楽しもうと心に決めて来た出張なのに、やはり楽しむのは難しい。

それに輪をかけて今回は時差ボケがひどい。
12時前にベッドに入るのだが2時半すぎに目が覚めてしまい、どうしても
それから寝付けない。仕事の状況が気になってPCをネットにつなぐとまたまた
メールの嵐。まだ日本ではワーキングタイムが終わっていないのだ。
それに返事を書いていると空がだんだん白みはじめて夜が明ける。
朝6時(日本は午後8時)頃になるとさすがにメールがこなくなるが、
それから僕は朝食を取り今回の出張の本来の目的であるアメリカの取引先との
交渉が始まる。

歳を取るとだんだん時差ボケはひどくなるよ、と先輩が言っていた。
僕自身、確かにボケ方がひどくなってきたような感じはする。
時差ボケの状態で仕事をする辛さは経験したものでないとわからないと思う。
僕の場合、午後になって消耗してくると英語がスムーズに口から出なくなる。
聞き取るほうは大丈夫でも、適当な表現が口から出てこないのだ。
ジョークを言われても瞬間的に返せない。
これは焦る。

しかし、サッカーの選手などは海外遠征では時差ボケのある状態でサッカーを
しているわけだ。これは凄いことだし本当に信じられない。
徹夜明け+二日酔いの状態で本気でサッカーをすることを考えてみたらいい。
それに比べたら僕らの仕事なんて所詮軟弱なものだ。
なんだかんだ言ってもこうやってブログを更新する余裕すらあるのだから ^^
写真はこの街のダウンタウン中心部。

ところで、明日の夜は古い知人(昔この町に来た時に一緒に感謝祭を過ごして
くれた人)と奇跡的に連絡が取れ、夕食をともにすることになった。
これは実に実に大きな「楽しみ」だ ^^