風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

本いろいろ

いつも本を読もうと思いつつ持ち歩いているのだけれど、読めていない日々が
続いている。僕が主として本を読むのは移動中の電車や飛行機の中。
ところがそういう時間でさえ仕事をしたり、仕事について考えないといけない
場合もある。そういう日々が続くとなかなか本が読めなくなる。
そして、読んだとしても記事にするのはもっと難しい。

内容について是非書きたいと思っている本が何冊かある。
題名だけでも列挙してお茶を濁しておきます。

複雑さを生きる」(安富歩著)。
この本には久しぶりに大きな衝撃を受けた。
いろいろな本を読んでも、思考のパラダイムを揺さぶられる経験はそうはない。
この本は「複雑系の科学」を社会システムや人間関係に適用するとどうなるかと
いう意味で、新しい知の地平を切り開く本だと思う。
ただ、この本、易しくはないので(語り口は易しいが内容が難しい)記事に
まとめるのが非常に困難だ。
もう何度か精読しないと記事にならないかもしれない ^^;

複雑さを生きる―やわらかな制御 (フォーラム共通知をひらく)

複雑さを生きる―やわらかな制御 (フォーラム共通知をひらく)


中村天風一日一話」(中村天風財団編)
中村天風というと、歴代首相、財界重鎮、有名人たちの「心の師」として有名な
人物だが、いったいどんなことを言っているのだろうと興味を惹かれて空港の書店
で購入。これは大当たりだった。
本当に良い、そしてまっとうで当たり前のことを言っていると思う。
もう少しつっこんで中村天風については調べてみたい。

中村天風一日一話

中村天風一日一話

「ぼくはいつも星空を眺めていた」(チャールズ・レアード・ガリア著)
少年時代熱中していた天体観測から離れてン十年の著者が、ふと見上げた星空に
再び惹き寄せられ、裏庭に天体観測所を自力で作る話。星座や天体のちょっとした
話と絡めて書かれている。天文少年だった僕には著者の気持ちがとてもよく判る
のだ。原題は「The Stargazing Year」だが「stargazing」は一般には「夢想的」
という意味だと思うが、ここでは「天体(Star)を見ること」だ。
もちろん「夢想的」と引っかけていることは言うまでもない。
装丁がすごく美しく「装丁買い」したのも正直なところ ^^;

ぼくはいつも星空を眺めていた 裏庭の天体観測所

ぼくはいつも星空を眺めていた 裏庭の天体観測所

「兄 小林秀雄との対話」(高見沢潤子著)
小林秀雄白洲正子にはどうしようもない違和感を僕は感じ続けていて、それが
何に由来するのか解き明かしたいというのが自分なりの長年の課題の一つ。
この本は妹の高見沢潤子小林秀雄との会話を記録に残していたもので、話し言葉
だけに平易で読みやすい。しかしながら平易でわかりやすいということはあまり
突っ込んだ話にならないとも言え、隔靴掻痒の感もなきにしもあらず。
ちなみにまだ最後まで読了できていない。

動物のお医者さん」(佐々木倫子著)
漫画です。面白いです ^^ 
これを読んでいるから「複雑さを生きる」の精読ができないのだ ^^;
ホントに困ったものである。