風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

プロフェッショナル〜仕事の流儀〜

天下のNHKの番組では「プロジェクトX」の人気が高かったけれど、僕は
実のところあまり好きではない。むしろ今やっている「プロフェッショナル
〜仕事の流儀」のほうが面白い。
もっとも、毎回見ているわけではなく、気がついたときに見る程度なのだが。
NHKの番組の公式HPからそのまま引用しよう。

【引用始まり】 ---
番組に登場するのは、誰もが認める、その道のプロ。斬新な試みに挑戦し、
新しい時代を切り開こうと格闘中の挑戦者であり、数々の修羅場をくぐり、
自分の仕事と生き方に確固とした「流儀」を持っている仕事人たちです。

時代の最前線にいる彼らはどのように発想し、斬新な仕事を切り開いて
いるのか。これまでどんな試行錯誤を経て、成功をつかんだのか。そして、
混とんとした今の時代をどのように見つめ、次に進んでいこうとしている
のか。
【引用終わり】 ---

さて、先日これの紹介番組をやっていたのだが、その中でキャスターをつとめる
脳科学者の茂木健一郎に「この番組に登場した人達に共通するものは何だったか?」
と聞いた時の答が面白かった。
彼は「それは倫理です」と言ったのだ。
茂木によれば、ここに出てくる人達は「こうでなければならない」という何か
を持っていて、そこについては一切ブレがない、と言う。
「○○のために(例えば金のために、とか名誉のためにとか)」というレベル
ではなくて「何のため」でも「どうして」でもなく「こうでなければならない」。
それを茂木は『倫理』と呼んでいた。

面白い。実に、面白い。
彼らの『倫理』は『合理}』を突き抜けている。
「合理」を突き抜けた部分の流儀にこそ、真のプロフェッショナル性があると
いうことか。

# 茂木健一郎の著書も種々読んでみたいと思っているところなのですがまだ手が
  出ていません。
  ブログは時々読みに行っていますが、なかなか刺激的で面白いです。
  茂木健一郎「クオリア日記」