風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

エウレカ!

このブログでは、日々の徒然話や思い出話を書くこともあるけれども、メイン
は今の自分の思考の心覚えだと思う。(だから時々、読者の方にすれば面食らう
ような記事もあろうかと思います ^^;)僕は、自分自身や、世界や、社会や、
人々について、自分なりに理解したいのだ。しかし本に書いてあることや、人が
言ったことだけではどうしてもダメ。
自分の頭で考えて、自分で心の底から納得したい。

そうだ。
そのために僕は、世界を、自分を『手掘り』をしている。
そんな実感がある。

何かがわかったところで、何ということもない。
お金が儲かるわけでもなければ、社会的評価が高まるわけでもない。
ただ「自分がちょっとわかった気になる」というだけのこと。
でも少しでも認識が深まったように感じた瞬間は、至福だ ^^
アルキメデスは浮力を発見した時、「エウレカ!(わかったぞ!)」と叫んで
裸で風呂から飛び出したそうだけれど、その気持ちはよくわかる。

そういえば、小学校五年生の時、こんなことがあったっけ。
算数の時間、いろいろな図形を書いているうちに僕はふと「正方形の対角線と
辺の長さの比はいつも一定」であることに気づいた。正方形を物差しで書いて
丁寧に計ってみると、それはいつも『辺の長さの1.4倍』だった!

これが僕の「エウレカ!」体験の原点。
僕は嬉しさのあまり、先生に報告に行ったが、その時先生が僕に言ったことは
いささかナンセンスだった。
「よく見つけたね。じゃあ長方形についても調べてみようね」
と言ったのだ。
当然ながらいくら調べたところで、僕程度の頭の小学生では自力でピタゴラス
の定理を発見できるわけもなかった。

話がすっかり逸れてしまった。
何にせよ、僕は「エウレカ!」の瞬間が欲しくて、僕はヒントとインスパイア
されるものを求めて本を読み、ネットをを彷徨い、そして考える。
アーサー・C・クラークのSF小説「宇宙のランデヴー4」(これは小説として
はくだらないものでした ^^;)のラストで女主人公ニコルは心臓発作による死の
寸前、超知性体から彼らの把握できる宇宙全てについての説明を聞き、こう考え
ながら人生の幕を閉じ、小説は終わる。

【引用始まり】 ---
Timor mortis conturbat me (だが、わたしは理解しているが故に恐れないだろう)
理解することこそが幸せなのだ、と彼女は考えた。
【引用終わり】 ---

僕は、このニコルの気持ちに共感する ^^

# うさぎさんのエウレカ!体験「私の原点」