風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

映画バトン

minaさんから「映画バトン」を頂きました。
僕は映画はあまり見るほうではないのですが、お答えさせて頂きますね。
このブログの「映画」カテゴリに記事として書いたものは入れません。

1、所有している映画の本数
数えたことはないですが10〜15本程度でしょうか。
DVDは少なくてほとんどがビデオです。

2、最後に買ったDVD
「The Remains Of The Day(日の名残り)」の字幕なしの英語版です。
以前、本のほうについて記事で触れましたが、この映画はとても好きですね。
アンソニー・ホプキンスエマ・トンプソンの抑えた演技が素晴らしかったです。
でもやはり字幕なしは、ちと辛いです(勉強のつもりで買ったのですけれど)

3、最後に観た映画
韓国映画シルミド」です。
金日成暗殺部隊の話ですが、イマイチでした。
いろいろ読むと、実話ともかけ離れているらしく、ちょっと残念でした。

4、よく観る、又は、特別の思い入れのある映画
・「2001年宇宙の旅
幼少のころ、映画館でみたときはさっぱりわかりませんでした。
大学生になってリバイバル上映を見て衝撃を受けました。
宇宙空間の映像の美しさもショックでしたが、人類はモノリスによって進化させられ、さらに宇宙に進出することでさらに新しい人類への進化を遂げることを暗示する哲学的とも思弁的ともとれる内容にうなってしまいました。

2001年宇宙の旅 [DVD]

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・「戦争と人間」
え?こんな映画知らないよ?という人が大半かと。
日活映画で当時の日本の映画スター達が勢揃い(石原裕次郎吉永小百合、浅岡ルリ子、
高橋英樹、、等々)の超大作なのですが、そんなことはどうでも良くて(失礼)
内容が凄い!
戦争と人間 DVD-BOX (初回限定生産)

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例えばこんなシーンがあります。
日本軍が中国の農村を襲撃し、スパイ容疑の住民を銃剣で突き殺してゆく。
主人公は殺せと命令されるが、良心に逆らえず命令を拒否する。主人公は上官に半殺しの
目にあい、さらに日本兵達はそこにいた中国人の幼い娘も殺そうとする。
そこに八路軍中国共産党の軍隊)が突如突撃してくる。
娘が「八路のおじちゃーん!」と叫び泣きながら駆け寄ると八路軍の兵士は「もう大丈夫
だよ」とその娘を抱き上げる。観客は極悪非道で残虐な侵略者としての日本軍に怒りを
覚えつつ、八路軍の登場に心から安堵するのです。
こんな映画がスター総出演で日本の映画会社で大々的に作られていたのです。

今、こんな映画を日本で、日本の映画会社が作ることができるでしょうか?
そう考えると、昔の日本のほうがよほど言論の自由なり表現の自由があったと考えざる
を得ない。僕はこれを契機に、五味川純平の「戦争と人間」を読み、「人間の条件」
を読み、同時に日中戦争関連の多くの本や、本多=山本論争などにも目を通すことに
なりました。このブログで詳しく触れるつもりはありませんが、一人の日本人として
真剣に考えさせられることが沢山ありました。
僕に考えるきっかけをくれた大切な映画です。

ということで、あまり最近のポピュラーな映画を見てなくてすみません。
映画は見るのにまとめて2時間程度取られるのでなかなか今は見られません。
もっと余裕ができたらいいのですけれどね。。。
minaさん、バトンをどうもありがとうございました!

# 胃カメラを飲んで検査してもらったところ、胃炎で荒れているだけで潰瘍も
  腫瘍もありませんでした。ご報告まで。