風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

離婚

僕の周りの人たちが、どんどん離婚している。
3月には僕の先輩の離婚訴訟の結審があるし、先日は従兄弟が、去年は部下
が離婚した。高校の先輩(女性)は離婚を切り出す機会を虎視眈々と狙って
いる。離婚ラッシュだ。

そうやって離婚する人たちを見ていると、皆すごいエネルギーを使っている
のがよくわかる。本当にすさまじい消耗ぶりだ。結婚の数倍のエネルギーが
いる、というけれど、目の前で見るとそれもよくわかる。
誓って言うけれども、僕は離婚することが悪だとは思っていない。
どうにもやっていけない、生活を共にできない、ということなら、無理に
一緒にいるよりも離婚したほうが(たぶん)いいのだろうと思う。

ただ、ごくごく正直に言うと、僕にはそういうことがよくわからないのです。
離婚したいと思う、ということが。
僕自身、これまで離婚したいと思ったことがなかったから。
僕はツマラナイ男なのだけれど、結婚については自分はもったいないぐらい
いい相手と結婚できたと思っているし、相手にほとんど何も不満を感じた
ことはなかった。しかし、最近周囲を見るにつけ、僕は、たまたま何故か
ラッキーだったのだろう、と認識するようになりました。そして、僕の
奥さんもまた、同じように感じていることも最近知りました。

だから結局、僕は結婚や離婚について、何もわかっていないのだと思います。
結婚生活の難しさ、とか共同生活の困難さ、とか長く一緒に歩いてゆくこと
の苦しみ、とかが。だって、何もそんなことを感じたことがないのだから、
何もコメントのしようもないのだ。

何故こんなくだらない惚気にも取れる文章を書いているか、というと、世の
中にはこういう例だってある、ということを一応書いておきたかったから
です。こんなこと、あまり他に書いている人がいなさそうだったし。。。
あちこちのサイトを読むと、結婚すること、結婚に至ること、結婚生活を
送ることについての悩みや苦しみや恐れがたくさん書かれている。
でも僕は、さして悩むこともなく一人の女性を選んで結婚し、その相手に
満足してこれまで生きてきている。
これは、現代では、途方もない例外なのだろうか???

確かに結婚することは人生の重大事だし、真剣に考えるべきことだと思います
けれど、過剰に考えすぎて怖がる必要もないのでは? なんて書くと、やっぱり
「おまえは何もわかってない!」と叱責されるのかもしれませんね ^^;

確かに。たぶん、僕は「何もわかっていない」のだろうと思います。
ということで、ヴィットゲンシュタインの言う通り「語り得ぬことには沈黙」
することにいたします。