風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

仮面が本体を支配する?

昨日、美容室(いや、僕はオトコだから敢て「散髪屋」と呼ぼうと
思う)に行って、髪を切ってきた。
いつも思うのだけど、どうして散髪屋は自然な感じにしてくれないの
だろう?どうしても「過度にきちんと」出来上がってしまうのだ。

しかしその責任のほとんどは、実は、僕の側にある。
僕は基本的に、今行ってる散髪屋では口をきかないんです。
これでは自分の意図が伝わらないのは無理もないですね。

今の場所に引っ越してきて、はじめて散髪屋に行ったとき、僕は
「この土地の散髪屋では、喋らないことにしよう」
と決めたのだ。それで散髪の間、必要最小限の返事しかしない。
きっと店の人には恐ろしく無愛想な客、と思われているだろう。

以前住んでいた所では、僕は散髪屋さんと、あれこれ親しく会話を
していたのだった。でも本音を言うと、散髪の間ぐらい黙っていた
かった。うたた寝をしたり、ぼんやりしたり、少なくとも散髪屋が
振ってくる話題に調子を合わせて話をしたくはなかったんだ。
それで、この土地では「無口な人」で通すことにしよう、と思い立
ったワケです。

しかし「無口な人」の仮面はいったん被ってしまうと外しにくい。
今となっては、細かい注文をつけたくても「キャラと違う」気が
して、もはや出来なくなってしまっている。
いつの間にか「仮面が本体を支配しはじめている」という状況の
ようなのだ。
いやはや。。。

でも、散髪に限りませんよね?
え?何がって?
いつの間にか、仮面が本体を支配する、ってことが、ですよ。
ほら、、いろいろ思い当たりませんか?笑