風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

15億キロ彼方の湖

仕事に追われる日々。
日々のことで頭がいっぱいな気分を変えたくて、雑誌Newton別冊の「惑星の科学―
さらに知りたい太陽系 最新成果が次々に」を買った。ここには太陽系の惑星の最新
の写真が掲載されている。
火星のひび割れた地表、最近水が流れたのではないか、と思われる跡、北極近くの
クレーターの底に残る青白い氷(!)の湖など、昔では考えられないような美しく、
息を飲むような写真ばかりだ。
しばし、日常を忘れて楽しんだ。

そんな中で僕が特に美しいと思ったのは土星の衛星タイタンの地表の「湖」の写真。
この写真は探査機カッシーニの合成開口レーダーで捉えたものだ。
タイタンは厚い大気(98%が窒素、残りがメタンや有機物と考えられている)に
覆われていて雲もあるので、この画像は残念ながら可視光線でのものではないけれど、
解説によれば青い部分が「湖」である、とのこと。
この写真を見ていると、湖水の多い北欧の地表を見ているように錯覚しそうになる。

この星の地表に降り立ち、湖のほとりに立って景色を見てみたい、と思った。
きっと、美しい光景だろう。
たとえ地球から15億キロ離れていて、湖に満ちているのが水ではなくメタンで、
気温は摂氏マイナス170℃であったとしても。

惑星の科学―さらに知りたい太陽系 最新成果が次々に (ニュートンムック Newton別冊)

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明日からアメリカに出張してきます。
今回は現地滞在4日のあっという間の出張です。
東海岸の小さな田舎町で空港とホテルの間が車で5分、ホテルと取引先工場の
間も車で5分、取引先工場と町のダウンタウンが車で5分。
はっきり言って何一つない山の中の小さな町ですから、仕事をして食事をして寝る
だけ、です ^^;
写真もまず撮らない(というか、撮れる時間帯に外出しない)でしょう。
取引先の人たちとずっと一緒ですし。

デトロイトでの乗り継ぎがかなり危ないので、荷物は全部大きな肩掛けカバンに
入れました。荷物はギリギリまで切り詰めたのだけれど、カバンは重くパンパン
に膨れています。
そういうことで、今回は本は持って行きません。
i-Podに音楽を沢山詰め込んで持って行こうと思っています。
では行ってきます。