興味がない。
日曜日の夕方から上海に出張するのにいっこうに気持ちが乗らない。
ガイドブックも買ってみたが、開く気にもならないのだ。
今日、本屋で上海関係の本を探してみたけれどあるようで意外とない。
面白い本でもあれば読むことで気持ちを乗せることができるのだが。
僕は出張で気持ちを乗せるのに時々こういう小細工をする。
出かける土地が舞台の小説やらエッセイやらを買って読むわけだ。
そうすると少し気持ちが前向きになるはずなのだが、今回は適当な本も
見つからない。
これじゃあいけないと思って、さっき改めてガイドブックをぱらぱら見てみた。
しかし、書いてあるのは食べ物とショッピングのことばかり。
・・・・と、ここまで書いて気づいた。
僕は、食べ物にもショッピングにもあまり興味がないのだ。
それに加えて観光にも大して興味がない。
なんともツマラナイ話である。
でも、ずっとそうだったわけじゃない。
僕だって最初にアメリカに出張した時には無理矢理アリゾナ州のツーソンを
ルートに入れ、レンタカーで砂漠の中の一本道を時速150kmで飛ばしたり
したこともある。自分が行きたかったが故に客をそそのかしてエジンバラから
スコットランドのネス湖まで連れて行ったこともあった。
あのころ僕はこの世界を見たくて見たくてたまらなかった。
全てがまぶしく、この世界は新奇なものに満ちあふれていた。
つまり、僕はたぶん歳を取ったのだ。
猫でも歳をとると好奇心を失い、じっとうたた寝ばかりするようになる。
それと同じで僕の好奇心も「こちら方面」は今、お昼寝状態なのだろう。
とはいうものの、好奇心の全てを失ったわけではない。
人生とはいったい何なのか。
ひとが生きることとはいったいどういうことなのか。
こういうことに対する好奇心は年々失うどころか膨れあがっているような
気がする。「こちら方面」の好奇心はお留守でも「そちら方面」はまだまだ
健在なようだ。
とまぁ愚にもつかないことを書きましたが、日曜日の夕方の便で一週間
上海に行って参ります ^^
ぐだぐだ言っていても、いざ行ってみるといろいろ刺激されたりするものだ。
ホテルで無事ネットに繋がって、こちらを更新できますように。