夏休みの一日

セミの声で目が覚めた。
会社に行かなきゃ！と思うと同時に、ああ今日は夏休みなのだ、という記憶が
急に立ち上がる。
そうだ、今日は僕の夏休み第一日。

ぼそぼそと起きてきて紅茶を飲みトーストをかじる。
昨日まで４日間、出張だった。
出張帰りの翌日はやっぱり疲れが残っている。
年々、その疲れの残り方がひどくなってきている。
出張で溜まった98000マイルの代償だ。

休みだけど、しなくてはならない仕事が残っていたのでした。
ＰＣを立ち上げてメールを取ると、会社のアドレスあてに届いた何通もの
メール。何通かにはすぐその場で返事を書いて送信。
プライベートでメールを貰うと楽しいのに、会社のメールはどうしてこんな
に鬱陶しいのだろう？
パワーポイントを立ち上げてプレゼンテーションの原稿を練り直す。
３０分のプレゼンでパワーポイントの枚数が３０枚。
時間に対して枚数が多すぎるしビジュアル的インパクトも不足。
うまくまとまらず呻吟する。
ドイツの取引先の技術者に質問のメールを書く。
インターネットで技術資料をダウンロードして検討。
会社でしているのとほとんど同じことを僕は自宅でしている。
電話がかかってこないだけマシか、と思っていたら携帯が鳴った。

気がつくと昼になっていた。
食べるのがとても億劫だけど、何か食べないと。
湯を沸かし、乾うどんを一束放り込む。
ゆであがったうどんを冷水で洗う。
大根おろしとかつおぶし、めんつゆとポン酢をかけて「ぶっかけうどん風」に
して食べる。
僕は面倒くさがりだけど、この程度のことは苦にしない。
ひょっとしたら、実は結構マメなほうなのかもしれない。

洗濯機を回して洗濯物を干してから、夕食の献立を考えてスーパーへ行く。
今夜は回鍋肉と豆腐とわかめの味噌汁を作ることにする。
なんだ、一人暮らしでも全然問題ないじゃん、とか、くだらないことを考える。
一人暮らしが可能かどうか、は家事ができるできないとは本質的には関係ない
のでは？などとぼんやり考えたりもする。
どうも思考がまとまらない。

取りあえず仕事も家事も一段落しました。
これから、僕の本当の夏休みの数時間が始まります ^^