風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

ちょっとひどすぎませんか?

建築専門誌「日経アーキテクチュア」にショッキングな記事が掲載されていた。
話題の構造計算書偽造事件に関わるものだ。
これは読者(建築業界関係者、主として設計者)へのアンケートという形で行わ
れた調査記事です。

【引用始まり】 ---
■違法を指示する建築主にやむなく屈する設計者も
「これまで大小にかかわらず、確認申請図書の偽造・偽装をしたことがある」と
回答した人は12.7%──。日経アーキテクチュアが読者を対象に実施したアン
ケート調査からは、設計者が合法と違法との狭間に追い詰められている姿が
浮き彫りになった。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/free/NEWS/20051228/126795/


■建築設計実務者の26%が、「法令に違反しても構わない旨の指示を、関係者から
受けたことがある」と答えた。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/free/NEWS/20051214/126551/
【引用終わり】 ---

しかし、すごいとですよ、これは。
普通の企業なら「法令は必ず遵守すべし」というのはイロハのイであって、それは
利益云々とは別次元の話であるわけです。会社がつぶれそうであっても、いや仮に
つぶれてしまっても、法令遵守をした上でつぶれたら再起の道はあるけれども、
法を犯して挙げられたらそれも難しくなってしまう。
それにしても「設計者が合法と違法の狭間に追い詰められる」業界なんてカタギ
の世界では他にはそうそうないと思いますが ^^;

さらに「法令に違反しても構わない旨の指示を出した関係者」の実に75%が建築主
だったそうだ。渋々にせよ何にせよ言うことを聞いてしまう方もどうかと思うが、
堂々とそう指示する会社って一体(絶句)。

いくらドメスティックな業界で国際化から取り残されているとはいえ、これだけ
コンプライアンスがうるさく言われるようになったこのご時勢にあって、あまり
にも時代錯誤ではないだろうか。
ポータルサイト経営者逮捕の件もそうだが、ひどすぎる、という以外言葉が
見つからない。