風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

2008-12-17から1日間の記事一覧

三島由紀夫「春の雪」

「春の雪」読了。 大変に読み応えのある小説だった。絢爛豪華で美しい文体で描き出されるのは、主人公を含む貴族階級の生の虚ろさ である。主人公の清顕と聡子の愛もフランス貴族や平安貴族の恋愛を彷彿と させるような「生きるための現実から遠い恋愛」なの…