風の歌が聞こえますか

僕に聞こえてくる風の歌を綴ります。

年の瀬

あっという間に大晦日が目前である。
意を決して書斎の片付けを始めた。

まず音楽テープの整理。
8月にカセットテープをMP3に変換できる装置を買って少しずつ変換していた
のだけれども遅遅として進まない。何曲コピーしたか見直してみると200曲程度
でこの調子だと先が思いやられる。
よって、思い切って大半を捨てることにした。
一つずつタイトルを見て「また聞きたければ買えば良いもの」や「どうしても置いて
おきたいというレベルでもないもの」はがしがしと捨てることにする。
あっという間にゴミ袋が一杯になった。
それでも多くのテープがMP3化を待っている。
少しずつやっていかないと仕方ない。

次に本の整理。
とにかく本が溢れかえっているので処分しなくてはならない。
もっとも僕は読み終わって二度と読まない、と判断した場合は大抵はすぐに捨てて
いるので、今ここでやっている作業は「一旦はフィルターをくぐり抜けた本の処分」
である。
これは結構悩ましい。
と言って本を買う以上、捨てないわけにはいかない。
結局、テープ同様「また読みたければいつでも買える本」や「当分読み返す予定の
ない本」もかなりの数、処分せざるを得なくなった。
しかしテープ以上に辛いのは本それぞれに「記憶」が付属していることで、そういう
記憶に残っている本を処分するのは「センチメンタル・バリア」があって難しい。

とはいえ、やむを得ない。
魔の山」やら「戦争と平和」など、名作もどんどん箱に放り込む。
結局例年通り約100冊程度を処分することとなったが、処分した後、新しい本を
収めたら本棚はまたぎっちりになってしまった。
来年は何か対策を考えないといけないだろう。
本棚に入れる時に来年読み返したいと思っている本を取りやすい位置に持ってくる。
来年は夏目漱石、特に「こころ」「行人」「彼岸過迄」といった後期作品を読み返し
たいと思っている。また「西郷南洲遺訓」に感じたところがあったので、司馬遼太郎
の「飛ぶが如く」を読み返すつもり。さらに(歴史の見方が複眼的とは言い難いの
で)あまり好きではないが「ローマ人の物語」も8巻以降を買って読もうか、と思って
いる次第。

さて、これで今年もこのブログも書き納めです。
本年もご愛読いただきましてありがとうございました。
読者の皆様もどうぞ良い年をお迎え下さい。